情けないのにカッコイイ、男前たちが見せるダメ男っぷり

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情けないのにカッコイイ、男前たちが見せるダメ男っぷり

端正なルックスとスマートな印象で人気を集め、大ヒット作『20世紀少年』シリーズでも活躍した“男前”俳優・豊川悦司。そんな彼が1月16日(土)公開の『今度は愛妻家』ではイメージを一転して、プータロー同然の生活を送るダメ男を演じることが分かり話題となっている。

一見すれば「どうして男前がダメ男役に?」と思うかもしれないが、実はイイ男がダメ男を演じる作品は他にも結構あったりする。いくつか例を挙げるなら、現在公開中の『ヴィヨンの妻』では、浅野忠信が太宰治を彷彿とさせるダメ男っぷりを披露していた。また『電車男』(05)では山田孝之が奥手なオタクを演じ、『陰日向に咲く』(08)では岡田准一が借金まみれの詐欺師を演じていた。

これらの作品に共通するのは、ダメ男は好きでダメ男になっているわけでなく、どうしてもそうなってしまい、必死で現状から抜け出そうとする様子を描いている点。そういう男の姿が母性本能をくすぐり、女性の共感を集めるポイントとなっているようだ。

男らしく頼りがいがある豊川悦司のダメ男っぷりとはあまり想像がつかないが、そのギャップがかえって好奇心を刺激する要因になっているのは間違いないだろう。【トライワークス】

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