中村獅童、熊本ピカデリーで「3面スクリーン版 超歌舞伎」に感慨!くまモンとお祝い

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中村獅童、熊本ピカデリーで「3面スクリーン版 超歌舞伎」に感慨!くまモンとお祝い

松竹マルチプレックスシアターズのシネマコンプレックス、「熊本ピカデリー」が4月23日(金)にオープンする。それに先駆けて4月17日に内覧会が開催され、日本で初導入となる「3面ライブスクリーン」がお披露目。オープンを記念し、松竹と株式会社ドワンゴが共同製作した「3面スクリーン版 超歌舞伎『今昔饗宴千本桜 2020 夏』」が初上映され、主演の中村獅童が舞台挨拶に登壇した。

 超歌舞伎『今昔饗宴千本桜 2020 夏』に主演した中村獅童
超歌舞伎『今昔饗宴千本桜 2020 夏』に主演した中村獅童

獅童は、熊本が「八千代座」など歌舞伎とゆかりがある土地柄であること、特に自身の病気療養を経て復帰後の2017年公演で温かく迎えてもらった思い出深い場所であると語った。

「去年の夏に、コロナ禍で、無観客でライブ配信をさせていただいた舞台でした。普段ならば幕張メッセのニコニコ超会議で上演し、生配信なのでコメントが続々届くのですが、見やすい位置にモニターをおいていただいて、それを見ながら演じさせていただいておりました。皆さんの熱い声援で涙々のフィナーレになったことを思い出しながら観ておりました」と感慨深い表情で述べる。

また「コロナ禍で他の歌舞伎俳優の皆さんも配信に取り組んでいらっしゃいますが、我々はこの超歌舞伎を2016年からさせていただいております。今回のこの3面ライブスクリーン、そして配信はこの超歌舞伎がはしりだ、ということをここで強調しておきたいと思います」と笑顔を見せた。

「超歌舞伎」は歌舞伎俳優の中村獅童とバーチャルシンガーの初音ミクが共演する、日本の伝統文化・歌舞伎と 最新テクノロジーが融合したまったく新しい未来型の歌舞伎だ。

「超歌舞伎」の魅力について聞かれた獅童は「歌舞伎のアナログと初音ミクさんのバーチャルのデジタルがどうやって融合するのかと多くの方に言われましたし、自分でも『やってやるぜ!』という気持ちと『本当にできるのかな』いう気持ちがありました。試行錯誤しながら大変な思いをしながら作っていたもの、そういった想いが若者に通じて爆発した瞬間に、超歌舞伎というものは若者が育ててくれたんじゃないかな、と思います。いままで歌舞伎を観たことのない若者が一生懸命になってくれたというのが、我々の心を突き動かしてくれているんですね」と感動しきりの様子だった。

【写真を見る】ド迫力!「3面スクリーン版 超歌舞伎」
【写真を見る】ド迫力!「3面スクリーン版 超歌舞伎」[c]超歌舞伎

また、昨年の8月に、新型コロナウイルス感染拡大により、本作品が無観客の双方向オンライン公演として生配信され、視聴者数が23万人超えを記録したことについて「コロナ禍で我々もずっと歌舞伎の舞台が中止になっていきました。裏方もそうですが、お弟子さんたちも先行きに不安があったのではないかと思います。このような機会を通して若手たちの希望の光になればいいなという思いが強かったです」と当時を振り返った。

4月24日(土)、25日(日)には2 年ぶりに幕張メッセで、9月には京都南座でお客様を迎えての超歌舞伎の舞台公演が行われるが、獅童は「前回は京都のお客様に受け入れていただけるか心配でしたが、ペンライトをもって声援する若者たちが、年配のお客様たちにペンライトを貸してあげて、友情が芽生えている風景を見ることができて一番うれしかったです」とコメント。

さらに「今年2回目の京都公演なので満を持して精一杯勤めさせていただきます。大変な日常の中ではありますが、皆様に一瞬でも夢を見ていただけたら、という思いです」と意欲を語った。

終盤には熊本県の営業部長兼幸せ部長の「くまモン」がサプライズで花束を持って登場! くまモンは「熊本で映画をとって、このステキな映画館で上映してもらえるとうれしいモーン!」とコメントし、笑顔で2ショット撮影を行った。

熊本ピカデリーは、4月23日よりグランドオープン。オープン記念作品「3面スクリーン版 超歌舞伎 『今昔饗宴千本桜 2020 夏』」は5月6日(木)まで2週間限定公開される。

文/山崎伸子

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