屋比久知奈が地元沖縄で『モアナと伝説の海』初日舞台挨拶
ディズニー・アニメーション最新作『モアナと伝説の海』が3月10日に公開され、日本語吹替版でヒロイン・モアナの声優を務めた屋比久知奈の出身地である沖縄で舞台挨拶付上映会が開催。会場となった那覇市にある映画館、シネマQでは屋比久による舞台挨拶と劇中でも歌っている主題歌「どこまでも~How Far I’ll Go~」の生歌が披露された。
2014年に公開された『アナと雪の女王』では、“ありのままで”といった流行語がうまれ、歌いながら映画を鑑賞するなど社会現象を巻き起こした主題歌「Let It Go」に続き、『モアナと伝説の海』の主題歌とそのヒロイン役の声優に誰が選ばれるのか注目が集まっていた。そんなディズニーのヒロイン史上最大級のオーディション経て、新人ながらも見事モアナ役に大抜擢されたのが、沖縄出身の屋比久だった。
屋比久は2月下旬からは大阪を起点に東京プレミアを経て全国10か所を巡るキャンペーンを実施。そして公開初日には、地元沖縄での凱旋舞台挨拶となった。沖縄から誕生したシンデレラガールの屋比久が登場するだけでなく、注目を浴びる主題歌の生歌が聴けるとあって、会場には地元の映画ファン、ディズニーファンが多く詰めかけていた。
大きな拍手のなか、オレンジの鮮やかなドレスで登場した屋比久は、モアナ役に選ばれたときの心境を聞かれ「夢にも思っていなかったから、泣いたことしか覚えていない」と感慨深い表情。演じるうえで工夫したところとしてモアナが自己紹介するシーンを挙げ、「自己紹介のたびに感情や声を変えて演じたので、ぜひそのシーンを見てほしい」と語った。
沖縄出身ということで、モアナには共感するところも多かったという屋比久。「海が生活の中に身近にある。また、おばあちゃんっ子で負けず嫌いなところも似ています」とちゃめっ気たっぷりの笑顔を見せた。
吹替えで「どこまでも~How Far I’ll Go~」を歌ったとき「モアナの気持ちが余すところなく詰まっている。セリフを歌にするように、言葉や思いを歌に乗せる気持ちで歌いました」と、役作りの気持ちを語った屋比久。その後、超満員の客席を前に生歌を披露すると、伸びやかで情感豊かな歌声が会場中に響き渡った。歌い終えると「緊張しました! 知っている顔がたくさん見えたので」とはにかみつつ「モアナの思いが伝わっているといいな」と話した。
最後は観客に「映像が魅力的で皆さんに愛してもらえる作品になった。海は人と人をつなぐもので、隔てるものではありません。今日は会場に来てくれた皆さんと心がつながれたと思う」とまっすぐなまなざしで語った屋比久。地元沖縄ということもあり、挨拶後には集まった知人から花束のプレゼントがあり、本編後のエンドロールでは屋比久の名が出てくると客席から温かな拍手が起こるなど、和やかな雰囲気で初日舞台挨拶となった。【取材・文/角川アップリンク】
角川アップリンク