「ソウ」最新作が北米初登場1位!復調の北米につづき、イギリスでも映画館が再開

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「ソウ」最新作が北米初登場1位!復調の北米につづき、イギリスでも映画館が再開

先週末(5月14日から16日)の北米興収ランキングは、2000年代に大ブームとなったソリッド・シチュエーション・スリラーの代表シリーズ「ソウ」の最新作『Spiral: From the Book of Saw』が初登場1位を獲得。5週つづけて首位の作品が入れ替わるのはコロナ禍で映画館が再開されて以降では初めてとなり、毎週安定して新作が供給される北米興収ランキングらしい状態がようやく取り戻されたように見える。

【写真を見る】一世を風靡した「ソウ」シリーズの最新作が登場!“ジグソウ”の罠はまだ終わっていなかった…
【写真を見る】一世を風靡した「ソウ」シリーズの最新作が登場!“ジグソウ”の罠はまだ終わっていなかった…写真:SPLASH/アフロ

『Spiral: From the Book of Saw』は、すでに死んだはずの“ジグソウ”の手口と酷似した事件の捜査をしていくクリス・ロック演じる刑事のジークが、次第に罠にハメられていくという物語。共演には『ソーシャル・ネットワーク』(10)などで知られるマックス・ミンゲラと、「アベンジャーズ」シリーズのニック・フューリー役でおなじみのサミュエル・L・ジャクソン。


コメディアンとして人気を博し、近年ではドラマシリーズ「FARGO/ファーゴ」で新境地を開拓したロックがコメディ以外の映画でメインキャストを務めるのは『9デイズ』(02)以来19年ぶり。2811館で875万ドルという興行成績は、「ソウ」シリーズの前作『ジグソウ:ソウ・レガシー』(17)と比較するとほぼ半減。それでも批評集積サイト「ロッテン・トマト」によれば、批評家の38%、観客の76%から好意的なレビューが寄せられており、毎回目も当てられないほどの酷評が目立つシリーズ作のなかでは決して悪くない数字となっている。

アンジェリーナ・ジョリー主演作が3位に初登場!
アンジェリーナ・ジョリー主演作が3位に初登場!写真:SPLASH/アフロ

また、3位にはアンジェリーナ・ジョリーの主演作『Those Who Wish Me Dead』が初登場したほか、先週1位スタートを飾ったジェイソン・ステイサム主演の『Wrath of Man』は前週比55%減の興収で2位をキープ。北米公開4週目となった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(公開中)は、177万ドルを売り上げ4位にランクイン。累計興収は4190万ドルに到達し、日本アニメ映画の北米興収歴代2位まで残り200万ドルを切った。

映画館が再開されたイギリスでは『ピーターラビット2』が好調な滑りだしを見せている
映画館が再開されたイギリスでは『ピーターラビット2』が好調な滑りだしを見せている写真:SPLASH/アフロ

北米の映画界が着々と回復の兆しを見せているなか、イギリスでも17日からイングランド、スコットランド、ウェールズの映画館が順次営業を再開。「Variety」の報道によれば、月曜日と火曜日の2日間のトータルの興収は110万ポンド(約160万ドル)。公開が待ちわびられていた『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』(日本6月25日公開)がトップを飾り、第93回アカデミー賞作品賞受賞作『ノマドランド』(公開中)、『ゴジラvsコング』(近日公開)がそれに続く結果となった。

文/久保田 和馬

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