ヘンリー王子が非難した、チャールズ皇太子とエリザベス女王夫妻の子育てとは
ヘンリー王子が、自身が手掛けたメンタルヘルスに関するドキュメンタリーのプロモーションのため、ポッドキャスト「Armchair Expert」で、ダックス・シェパードとの90分に渡るインタビューに出演。非難ではないと言いつつも、断ち切りたかった祖父母エリザベス女王や故フィリップ王配、父チャールズ皇太子の子育てとはどんなものだったのか。
英王室を描いた「Kensington Palace: An Intimate Memoir from Queen Mary to Meghan Markle」などの著作で知られる作家のトム・クインは、「Channel 5」のドキュメンタリー「Charles & Harry: Father & Son Divided」で以下のように述べている。
「チャールズ皇太子は、乳母に育てられたようなものです。これはヴィクトリア朝からの慣習でもありますが、エリザベス女王は、まだ王女だった1947年にフィリップ王配と結婚し、翌年にチャールズ皇太子が誕生しています。その4年後に父の国王ジョージ6世が崩御したため、25歳にして女王に即位。王位継承第一位のチャールズ皇太子を、未来の国王として厳しく育て、公務には同伴させなかったため、チャールズ皇太子は乳母と過ごすことが多かったのです」
「その慣習を断ち切って、できるだけ子育てを自分でと考えて実行したのが故ダイアナ妃でしたが、チャールズ皇太子は、自分が育てられたように子どもたちを育てたので、ヘンリー王子はそれが不満だったのでしょう。でもチャールズ皇太子は、方法を知らなかったのです」
ヘンリー王子は、3月のオプラ・ウィンフリーのインタビューでも、チャールズ皇太子とウィリアム王子を「英王室の囚われの身」と語っており、今回も非難ではなく、代々伝わる痛みと苦悩の連鎖を断ち切るために英王室を離脱して渡米したと主張している。しかし「Mirror」などには、「フィリップ王配が亡くなってわずか1か月で、エリザベス女王夫妻の子育てを非難する冒とくぶりは、もはや許されるものではない」「ウィリアム王子の父もチャールズ皇太子。この違いはなんだろう」「特権だけ利用している」「英王室が気に入らないなら、公爵の地位と王位継承順位を放棄して一般人になるべき」「離脱したのだから、もう身内話の切り売りは見苦しいからやめようよ」「私は故ダイアナ妃を苦しめたチャールズ皇太子が嫌い。でもこれはあまりにひどすぎる」「インタビューで『もはや自分にはセラピーは必要ない』って言ってたけど、一番必要なのはあなたです」といった非難の声が寄せられている。
文/JUNKO