役所広司が『竜とそばかすの姫』で細田守監督と3度目のタッグ!思春期の娘の父親を好演
少しずつ全容が明らかになりつつある細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』(7月16日公開)。成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りらの出演が決定している同作から、細田作品3度目の出演となる役所広司の参加が発表された。
本作は『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』(00) 、『サマーウォーズ』(09) と約10年ごとに細田監督が描いてきたインターネットの世界を舞台に、『時をかける少女』(06)以来となる女子高校生の主人公の未知なる出会いを描くエンターテインメント作。主人公は過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす17歳のすず。幼いころに母を事故で亡くし心に傷を抱える彼女だったが、インターネット空間“U”で歌を披露し注目の的になっていく。細田監督自身「ずっと創りたいと思っていた映画」と語る期待の本作のボイスキャストには、既に主人公すずの同級生として成田、染谷、玉城、幾田らが発表されていた。
役所はこれまで『バケモノの子』(15)、『未来のミライ』(18)で2度、細田作品に出演しており、本作ではすずの父親という重要な役どころを担う。妻を失い、娘とは距離が開いてしまう立場を演じるにあたり役所は「思春期の娘を持つ父親の距離感を大切に、互いに深い傷を持ちながらも寄り添っていく過程を表現できたらいいなと思いながら演じました」とコメント。
アフレコは細田監督と子を持つ親同士の雑談も交えつつ進み、役所が「子供が女の子だと、お父さんは近寄りがたいとか、気を遣っちゃうみたいなこともありそうですよね…」と話すと、監督は「男の子でも、お父さんと距離がある瞬間みたいなものはありましたか?」と質問。役所は「後から聞くと、気を遣っていたという話はしましたね…」などと語り合いながら、親子の距離感を見事に表現。監督も「役所さんのお声から娘がどういう状態でも受け止める、父親の覚悟を感じました!役所さんに演じていただけて、本当に光栄です!!」と信頼関係を伺わせる感想を明かした。
なお、役所が主人公の熊徹を演じた『バケモノの子』を含む細田作品が7月に「金曜ロードショー」で3週にわたり放送されることも決定。これまでの細田作品を見返しつつ最新作へ気分を上げていきたい。