『ジョーカー』の続編がついに始動!? 監督が脚本執筆契約を結んだ可能性が浮上
DCエクステンデッド・ユニバースとは異なる世界線の単独映画として制作され、第76回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞をはじめ、多くの映画賞を獲得。第92回アカデミー賞では作品賞など最多11部門にノミネートされ、主演男優賞と作曲賞に輝いた『ジョーカー』(19)。本作で監督と共同脚本を務めたトッド・フィリップスが、かねてから噂されていた、続編に携わる契約に合意した可能性が明らかとなった。
これは先日、「The Hollywood Reporter(THR)」が報じた「ハリウッドのトップ弁護士100」という企画のなかで、フィリップスの顧問弁護士を務めるウォーレン・ダーンに関する紹介文によって明らかになったもの。そこにはダーンが最近扱った案件やクライアント監督たちの近況が羅列されており、ザック・スナイダーの『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(配信中)や、J.A.バヨナ監督のドラマシリーズ版「ロード・オブ・ザ・リング」などと並び、「トッド・フィリップスは『ジョーカー』の続編を共同執筆する契約を結んだ」との記述が。
『ジョーカー』公開直後に持ち上がった続編企画の噂は、当初から現実味が薄いものとして報じられてきた。その後フィリップスは続編について「ホアキン・フェニックスとまた一緒に仕事をしたい」と意欲を示しながらも、「(前作と)同じだけの共感を呼ぶテーマが必要」と言及。
しかし今年5月前半に「THR」は、DC作品の今後に関する記事のなかで『ジョーカー』の続編が計画中であることを報じていた。今回の報道内容について、ワーナー・ブラザースやフィリップスからのコメントはまだ確認されていない。
フィリップスは現在、クリス・ヘムズワースを主演に迎えたハルク・ホーガンの伝記映画に着手していることが報じられているほか、ブラッドリー・クーパーの監督作『Maestro』やクーパーの主演作『Atlantic Wall』、さらにはロン・ハワード監督の『The Fixer』などプロデュース作品が多数控えている。
はたして『ジョーカー』の続編は本当に実現するのか、今後の動きから目が離せなくなりそうだ。
文/久保田 和馬