変わり者同士の恋の行方は?台湾映画『恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜』予告&場面写真解禁
『あの頃、君を追いかけた』(18)など数々の作品で執行監督を務めてきたリャオ・ミンイーが監督デビューをはたした『恋の病 〜潔癖なふたりのビフォーアフター〜』が8月20日(金)より公開。このたび、予告編と場面写真が一挙解禁となった。
「恋は盲目」をテーマに、潔癖症をもつ男と、潔癖症と窃盗症をあわせもつ女の運命の出会いと衝撃の展開を映しだす本作。執行監督と呼ばれる、撮影現場での指導や指揮を主に行う台湾映画業界ならではの役職を務めてきたリャオが初めてメガホンを取ったラブコメディとなっている。
外出を避けるため自宅で作業ができる翻訳家として生計を立てながらも、パソコンのタイピングが異常に遅く仕事に支障をきたしている潔癖症の青年ボーチン(リン・ボーホン)。彼は防塵服に手袋、マスクと完全武装で外出していたが、ある日電車内で自分と同じような”武装”をした女性ジン(ニッキー・シエ)と出会う。ジンも同じく重度の潔癖症かつ、たびたび万引きを行ってしまう窃盗症ももちあわせていた。彼らは急速に距離を詰めていくが、ある日ボーチンから潔癖症の症状が消えてしまう。
解禁となった予告編では、そんなふたりの風変わりな日常が描かれる。家を隅々まで掃除し、自身も何度も手を洗いシャワーを浴びるボーチンの姿や、ふたりのタイピングの共同作業の様子、そして潔癖症が治ってしまったボーチンを見て「潔癖症に戻せませんか?」とドクターに問い、訝しげな顔を向けられるジンなど、幸せに満ちた毎日からたちまちな日々に変化していくさまが切り取られている。
なお、本作はすでに世界中の映画祭で話題を集め多くの賞を受賞。台湾アカデミー賞と呼ばれる金馬奨では、新人監督作品ながら最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞を含む6つの部門にノミネートされ、エキセントリックなビジュアルや、主演2名のラブリーかつスタイリッシュな演技で高い評価を得ている。
ボーチンの潔癖症とともにふたりの愛は消えてしまうのか?“偏人”だが目が離せなくなる彼らの姿をチェックして公開に備えたい。
文/サンクレイオ翼