新しい映画配信サービス「JAIHO」がウォン・カーウァイ監督によるオープニング映像でサービスイン!

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新しい映画配信サービス「JAIHO」がウォン・カーウァイ監督によるオープニング映像でサービスイン!

映画ファンのための新しい映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」が6月21日(月)12:00よりスタート。同サイトのオープニング映像をウォン・カーウァイ監督が手掛けたことがわかった。

【写真を見る】オープニング映像を手掛けるのは香港の名匠ウォン・カーウァイ監督
【写真を見る】オープニング映像を手掛けるのは香港の名匠ウォン・カーウァイ監督

「JAIHO」とは“万歳”、“勝利あれ”を意味するヒンディー語で、その力強い言葉の響きを“すべての映画を称える、悦びと感動の合言葉”としてサービス名に冠している。またサイトのオープニングで流れる、映写機によってフィルムが回転する映像は、カーウァイ監督がサービス開始を祝して制作したもの。今日はどんな映画に出会えるのか、期待と高揚感に包まれながらまだ観ぬ映像世界に入っていく至福の瞬間を表現しているという。

365日、毎日1本新たな作品を配信。常に30作品が視聴できて、月額税込み770円の定額制(※初回加入のみ2週間無料)。バラエティに富んだ特集やコラムが組まれ、映画のエキスパートたちが厳選した“今見るべき映画”を提案してくれる。日本初公開または映画祭のみで上映された作品を独占配信する「プレミア作品」もラインナップされる。

特集「知られざる韓国クラシック」では、60年代の韓国映画を代表するシン・サンオク監督によるホーム・コメディ『ロマンス・パパ』(60/プレミア作品)や、韓国映像資料院が発表した「韓国映画100選」で第1位に選ばれた国民的監督ユ・ヒョンモク監督の代表作『誤発弾』(61/初配信作品)など、1960~1990年代の韓国名画をセレクト。一方、2000年以降の傑作を集めた特集「韓国映画傑作選」では、社会現象になった「愛の不時着」のソン・イェジン主演作『ラブストーリー』(03)、イ・ビョンホン主演の感動ヒューマンドラマ『それだけが、僕の世界』(18)が配信される。

そして特集「東洋のハリウッド 香港映画の全貌」は、“香港映画の父”と呼ばれた名カメラマン西本正が撮った香港映画傑作選。唐代の皇妃、楊貴妃の半生を完成までに2年の歳月をかけてスペクタクルに描き、アジア各地で大ヒットを記録した『楊貴妃』(62/プレミア作品)のほか、“香港のクロサワ”とも呼ばれた名匠キン・フー監督の時代劇アクション『大酔侠』(66)もラインナップ。

また特集「Back to the 70s & 80s」では、日本では一度もディスク化されていない幻の青春コメディ『リトル・ダーリング』(80/初配信作品)のほか、フランシス・レイの名曲とともに贈る『ある愛の詩』(70)、『ノマドランド』(20)のクロエ・ジャオ監督や『ミナリ』(20)のリー・アイザック・チョン監督にも影響を与えた名匠テレンス・マリックの傑作『天国の日々』(78)、シルべスター・スタローン監督&ジョン・トラボルタ主演の名作『ステイン・アライブ』(83)など、パラマウントやミラマックスなどのハリウッド・メジャー系の70年代、80年代名画を独自の切り口で振り返る。

さらに過去2〜3年で劇場公開された話題作が並ぶ特集「キャッチアップ」では、初配信となる191分の最長バージョン『T-34 レジェンド・オブ・ウォー 最強ディレクターズ・カット版』(18)のほか、チャウ・シンチー監督の『新喜劇王』(19)、ヴィゴ・モーテンセン主演のロードムービー『はじまりへの旅』(16)、ジム・ジャームッシュ監督&アダム・ドライバー主演の『パターソン』(16)など何度でも観たい名作が集結した。

世界各国で大ヒットした娯楽作から一生に一度は観たい巨匠の名作、各国の映画史に残るクラシックなどを網羅した「JAIHO」。


様々な切り口で編成された、映画との新たな出会いに期待したい。

文/足立美由紀

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