「全裸監督 シーズン2」ワールドプレミアが開催!山田孝之「寂しさを乗り越えて次に行かなければ」
Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督 シーズン2」(Netflixにて独占配信中)のワールドプレミアイベントが6月22日に都内で開催され、主演の山田孝之をはじめ満島真之介、玉山鉄二、森田望智、恒松祐里、柄本時生、伊藤沙莉、冨手麻妙、後藤剛範、西内まりや、増田有華、國村隼、武正晴総監督、後藤孝太郎監督がそろって登壇した。
“放送禁止のパイオニア”として時代の寵児となった村西とおると仲間たちの狂乱を描き、社会現象とも言える大きな話題を呼んだ「全裸監督」。待望のシーズン2では“空からエロを降らせる”べく、新たな野望となる衛星事業に乗り出す村西の規格外の転落劇が描かれる。
この日のイベントでは、ARが飛び交う宇宙空間を演出した会場のなか「お待たせしました。お待たせし過ぎたかもしれません。『全裸監督 シーズン2』ワールドプレミア、よーいアクション!」という村西のお馴染みのセリフが響き渡り、豪華12名の俳優陣と監督たちが一斉に登場。衛星事業が本作のキーポイントとなることに因み、「遥か遠くの衛星から送る」ていで本作に少しだけ関わっているというブラックマヨネーズの小杉竜一とゆりやんレトリィバァが声のみの参加でMCを務めた。
主演の山田は「企画の作り始めから考えると何年もこの作品に携わっていて、それがようやくフィナーレを迎えると思うととてもうれしい気持ちでいます」といまの心境を明かし、シーズン1の最後に村西軍団と離れることになったトシを演じた満島は「さみしかったですが、今日みんなとこんな風に会えてドキドキして、皆の所に帰って来れたと思って」とコメント。同じく前シリーズに引き続いての出演となった玉山は「初めての経験が沢山あった現場でしたが、僕は自分がSなのかMなのか分からず過ごしてきてしまったんですが、今回の撮影で自分はMではないな。と気づかされました」と告白。
また前シリーズでヒロインを務めた森田は「黒木を演じ切って、この日を迎えられて嬉しく思います。生き抜いたなと、思い残す事はもうなにもないな、乗り越えられない事はないかもしれないな、と思えるような、自分の軸を作ってくれた作品です」と語り、さらにシーズン2の新たなヒロインとなる乃木真梨子として参加した恒松は、オファーを受けた際の気持ちを「お話を頂いた時は、どうしたら自分らしさを出せるんだろうと思って悩みました。でも純粋にありのままで演じた方が乃木らしさが出るんじゃないかなと思い、素直にお芝居しました」と思いを綴った。
村西を尊敬する三田村を演じた柄本は「ずっと(村西の)背中を見させて頂いていてたので、落ちていく姿を見るのは辛かったですね。村西さんに対して反発を持つというのは大変でもありました。でも、楽しかったです」と撮影を振り返り、同じく村西軍団の姉御的存在である順子を演じた伊藤は「シーズン1では新人だったので、言われた事を『はい!はい!』とやっていましたが、シーズン2ではどっしりと頼りになる姉さんキャラで格好良くいれたらいいなと思いながら演じていました」と前回とは違う役作りを明かした。さらにヤクザの組長の古谷を演じた國村は「シーズン1配信直後にアメリカの作品の現場に入ると、現地のスタッフ達から『見たよ、すごいね!』『最高だった、エキサイティング!』と言ってもらえて、これがNetflixで世界配信という事なんだ。世界中にダイレクトで届いてるんだというすごさと嬉しさを実感しました」と、世界同時配信をリアルに感じたエピソードを披露。
総監督を務めた武は「シーズン2まで担当出来るかはシーズン1の時点では分からなったのですが、シーズン1を踏まえた物語を考えて欲しいと言われていたので、いまこうしていられるのが本当に良かった。コロナ禍で撮影が中断されて、いまなおその影響が続いていますが、シーズン通して携わったキャストさんとスタッフさんに本当に感謝していますし、なんとかここまでこぎつけることができて良かったです」と深い感謝を述べた。
続いて撮影秘話に話が及ぶと、恒松が森田の肩をいきなり揉み始め「どうしたの?」と聞くと「日頃から森田さんをイラつかせてやろうと思って」と言って笑顔で去って行き呆気にとられたという衝撃のエピソードが明かされ、森田に対して複雑な感情を抱く役を演じた恒松は「その時の記憶が本当になくて、いまでも思い出せないんですが、役に入り過ぎちゃっていて…」と吐露。山田が「僕その場にいたんですけど、本当に一番怖かったです」と現場を振り返ると、森田が「さっきも普通におしゃべりしてたくらい、いまは普通に仲いいです!ね!」と恒松に目くばせをし場を和ませる場面もあった。
視聴者からの「寂しすぎて好きなドラマやアニメの最終回が見られません。『全裸監督』は今回で最後とのことですが、どうしたらいいですか?」という質問に対しては、山田は「寂しさを乗り越えないと、次にはいけませんからね!」と答え、満島も「そうですね、でも今回に関しては最終回を見なきゃいけないです。そこにすべてのテーマが入っています!」と本作を熱くアピールしていた。
文/富塚沙羅