坂本真綾、庵野秀明総監督から聞いたマリの秘密「誰にも言っていないこと、いっぱいある!」

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坂本真綾、庵野秀明総監督から聞いたマリの秘密「誰にも言っていないこと、いっぱいある!」

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.333』のBlu-ray発売決定を記念して『Q:3.333』+『シン・エヴァンゲリオン劇場版』連結上映が6月27日に新宿バルト9で開催され、舞台挨拶に坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、関智一、岩永哲哉、岩男潤子、⻑沢美樹、沢城みゆき、勝杏里が登壇した。

この日行われたのは、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』をバージョンアップした『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.333』と『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の初の連結上映。公開中の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、累計興行収入95億円、観客動員数622万人を突破する大ヒットを記録している。

【写真を見る】マリの秘密を「墓場まで持っていく!」と語った坂本真綾
【写真を見る】マリの秘密を「墓場まで持っていく!」と語った坂本真綾

キャスト陣が息ぴったり、笑顔いっぱいにトークを繰り広げたこの日。マリ役の坂本は「マリって謎が多い役」と切りだし、「正直、私も全部はわかっていない」と告白。総監督の庵野秀明から「ポツリ、ポツリとヒントが降ってくる」そうだが、坂本は「『それってどういうことですか?』と聞けなくて。『へぇー』と言って、なんとなく理解しているところで止まっている」と明かす。さらに「取材とかパンフレットのインタビューなどで、庵野さんから聞いたことを、どこまで皆さんに言っていいのかわからない。誰にも言っていないことも、いっぱいある」と続けると、周囲からも「聞きたい!」との声が上がった。


坂本が「言えないです!言ってはいけないと思う!誰にも言っていないもん!」と困惑する隣で、三石が「だから、ここで初めて言う!きっと庵野さんは、なにを言っても『いいよ』と言ってくれる」と背中を押したが、坂本は「庵野さんの許可を取らないと、絶対に言えない。無理、無理、無理!墓場まで持っていく。私、本当に怖いものを手渡されていると思う」と口を割らず、これには関も「なんなの!?そんなにすごいことがあるの!?」とツッコミながら「実は男とか、そういうこと?」と妄想を繰り広げた。坂本は「庵野さんはミステリアスな口調でおっしゃるから、全部大事に聞こえる」と話していた。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』では、アスカとマリのやり取りも大きな見どころだ。坂本は、アスカ役の宮村優子との共演は「エヴァだけ」なのだとか。「マリは少しスパイスを振りかける役柄だと思っていたけれど、今回は核心に迫るセリフがいっぱいあった。一緒の空間で、宮村さんの声を聞きながら演じられたのが、本当によかった。宮村さんが一声発すると、それがもうアスカ。ここまで役と声優さんが深くつながっているのを間近で見ることができて、すごく感動した」と宮村への尊敬の念を語っていた。

関智一「僕たち幸せだね」
関智一「僕たち幸せだね」

また『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で結婚して夫婦となっていたのが、トウジとヒカリ。司会から「結婚、おめでとうございます」と祝福されると、トウジ役の関は「ありがとうございます。幸せになります」とご満悦の表情。「折々に(ヒカリ役の)岩男さんとお会いすると、トウジのことをずっと大事に思ってくださっていたので、心の片隅では幸せを祈り続けていました。テレビシリーズでのトウジは“この先どうなるのか”というところで終わっていましたので、逆転してハッピーなところに行けた」と岩男と顔を見合わせつつ、「僕たち幸せだね」としみじみと語ると、会場も大爆笑だった。

三石琴乃&山口由里子は感謝を伝え合った
三石琴乃&山口由里子は感謝を伝え合った

ミサト役の三石とリツコ役の山口も、深めた絆について語った。「ミサトが大好き」と熱弁した山口は、「ミサトと2人きりで収録をしていることが、すごく幸せな時間だった。それがなくなってさみしい」と涙ぐみながらコメント。三石は「よし、よし、よし」と山口を励ましながら、「(ミサトとリツコは)それまでケンカもして、お互い本気でぶつかり合って、いい感じにガッチリ組み合うことができた2人なんだろうなって思います」とにっこり。山口は「こんなに長いこと、そういう仲でいさせてもらえてうれしいよね」と三石を見つめ、お互いに「ありがとう」と感謝を伝え合っていた。

取材・文/成田おり枝

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