前代未聞の珍家族!?変人パパの教育法のクセがスゴい!
連日テレビや新聞で報道されている教育の“クセ”がスゴい例の幼稚園。食事中にお茶が飲めなかったりする教育方針には驚愕だが、それを凌駕する(?)珍教育を施す家族いた!?
珍家族が登場する映画『はじまりへの旅』(4月1日公開)は、電気もガスもなく、携帯電話の電波も届かない森の奥深くで暮らす大家族が旅に出たことから巻き起こる大騒動を描いたロードムービー。
「電気、ガスもない森の奥深くってことはネイチャー系?」と侮るなかれ!ヴィゴ・モーテンセン演じる大家族の父親ベン・キャッシュは“現代言語学の父”とも称される実在の哲学者ノーム・チョムスキーを信奉し、徹底して文明社会に背を向けるハードコア親父なのだ。チョムスキー思想の影響から、現代のアメリカ社会からズレまくったキャッシュ家の姿はある意味オリジナリティにあふれている。
まず、キャッシュ家では“食料は自給自足”。ベンはナイフ1本で生きて行けるように教育しているので、子どもたちも捕まえた獲物を自分でさばくのが当たり前。そのため森を離れて親戚家族と食事をする際に、食卓に出てきたターキーを見た子どもは「シメ方は?」と質問をする始末。
そんな子どもたちだが、実は超秀才。ベンは子どもの勉強も自ら行ってしまう教育親父で、教科書はなんと古典文学や哲学書!そんな彼の指導の賜物もあり、子供たちは当たり前のように“何か国語”もペラペラだったり、長男に至っては一流大学を軒並み合格してしまうほどの秀才なのだ。
さらには大森林でのサバイバル生活からアスリート並みの運動能力を手に入れた子や、動物の剥製を帽子代わりに頭にかぶる子、いつも裸の子と、ベンの教育の結果、子どもたちはこちらの想像の斜め上をいくほど個性的に成長している。
本作で第89回アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされたヴィゴ・モーテンセンは、撮影前に実際にサバイバル生活をするほどの熱の入れようで、ぶっ飛んだ父親を演じきった。異色すぎる家族の姿をぜひスクリーンでのぞき見してほしい!【トライワークス】