劇場予告では観られない衝撃映像!『返校 言葉が消えた日』WEB限定R15+予告に恐怖する
2017年に発売された台湾発の大ヒットホラーゲームを映像化した『返校 言葉が消えた日』(7月30日公開)。本作より、WEB限定のR15+特別予告編が解禁となった。
1962年の独裁政権下にあった台湾を舞台に、あらゆる自由が制限されるなか、国から禁止された本を読むべくある高校で密かに開かれた読書会で起こった迫害事件をスリリングに描きだす。放課後に眠り込んでしまった女子高生ファン・レイシン(ワン・ジン)が目を覚ますと、そこに人の姿はなく別世界のような雰囲気に満ちていた。その後ファンが一人校内をさまよっているうちに、彼女に想いを寄せる男子学生のウェイ・ジョンティン(ツォン・ジンファ)が現れる。ふたりは力をあわせ学校を脱出しようとするが、次々と恐ろしい出来事へと巻き込まれていく。
解禁となったR15+予告編は、劇場で流れている通常予告編とは異なる、原作ゲームに寄せた緊迫感あふれるもの。ファンとウェイの出会いから、外で読書会の仲間が何者かに襲われている姿や、死体がぶら下がった部屋や、麻袋を被った生徒が並んで拍手する体育館など、不気味で背筋が凍るようなシーンが展開。映像の終盤には、息を潜める2人のもとに何者かが迫る様子が映され、手に汗握る映像となっている。
監督のジョン・スーは「ゲームの映画化で最も見たくないものは、原作であるゲームの精神に忠実でないものです」と製作における前提をコメント。その上で「その形やスタイル、さらに物語の構造でさえ変えても良いと思いますが、私を含む世界中の多くのゲーマーが心を動かされた『返校 -Detention-』というゲームの持つ、感情の遍歴というテーマは映画に盛り込まれなければなりません」と強い意志をもって映像化に挑んだことを明かしている。
台湾の40年にも及ぶ負の歴史に正面から向きあい、第56回金馬奨で最優秀新人監督賞を含む5部門受賞の快挙を達成した本作。人気ゲームの世界観をどのように表現しているのか、ぜひ劇場で確かめてほしい。
文/サンクレイオ翼