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デビューから貫いてきた真摯な姿勢で役と向き合う佐藤健。『竜とそばかすの姫』は「人間の生理に直接訴えかけてくる作品」

インタビュー

デビューから貫いてきた真摯な姿勢で役と向き合う佐藤健。『竜とそばかすの姫』は「人間の生理に直接訴えかけてくる作品」

「いい作品を作りたいし、いいキャラクターを演じたい、それに尽きます」

【写真を見る】暗黒な謎に包まれる竜を“アンベイル”…佐藤健の撮り下ろしショット
【写真を見る】暗黒な謎に包まれる竜を“アンベイル”…佐藤健の撮り下ろしショット撮影/黒羽政士

4月に株式会社Co-LaVoを設立し、約10年間演じてきた「るろうに剣心」シリーズもファイナルを迎えたいま、佐藤は俳優としてどんな展望を抱いているのか?
「これはずっと昔から言っていることですが、いい作品を作りたいし、いいキャラクターを演じたい、それに尽きます」と、俳優として仕事に向き合うスタンスはまったく変わってないようだ。

加えて「ただ、それを“演者”として実現するために、いい作品が来るのを待っているだけでいいのか?と思ったんです。どこまでを“演者”と呼ぶのかという点もありますが、だったら自分からも働きかけていきたいと思いました。ここ何年かは受動的なだけではなく、能動的にいろんな活動をしていきたいという想いが強いです」と述懐。

果たして竜の正体とは?
果たして竜の正体とは?[c]2021スタジオ地図

独立後の心境についても「怖さが常にないわけではないんです。つまり、今後も役者という仕事を続けていく上で、一番大事なことはあくまでも自分の実力だと思っているので、大きい事務所にいるから安心だと思ったこともないし、そういう意味では以前とまったく変わりはないです」。


これまでも常にストイックに役と向き合ってきた佐藤だが、『竜とそばかすの姫』については、「自分が真ん中にいる作品ではないので、すごく客観的に作品を観ることができました」と言う。「自分がフラットに作品を観た時、いち観客として、本当に心からすばらしい作品だと思えたんです。美しい映像や音楽を、全身に浴びるような映画体験ができました」と激賞する。

『竜とそばかすの姫』は7月16日より公開中
『竜とそばかすの姫』は7月16日より公開中[c]2021スタジオ地図

めくるめく映像美が圧巻だった<U>の世界観を含め、「別格の映画体験」だったそうで、「僕の想像を超えた、壮大で美しい映像作品になっていたので、非常に驚いたと同時に、心が震えました」と語る。

「ストーリーがおもしろいし、どのキャラクターたちも魅力的で楽しく観られる映画であることは間違いないのですが、美しい音楽と映像を観ているだけで涙が出てきました。いわば人間の生理に直接訴えかけてくる作品で、特に中盤から後半まではそれがずっと続くのから涙腺を刺激されっぱなし。ぜひ映画館で観ることを、強くおすすめします!」と、インタビューを締めくくってくれた。

取材・文/山崎伸子

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