恐れ知らずの純真さ!ケイのことが大好きな愛らしい弟・渡辺ダイ【妖怪大図鑑】
勇者に選ばれた少年と個性豊かな妖怪たちが巨大な“妖怪獣”に立ち向かう、大人から子どもまでドキドキしながら楽しめる、夏休みにぴったりの映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が8月13日(金)から公開。この連載「妖怪大図鑑」では、本編に登場する妖怪&人間たちを一挙に紹介。映画の予習にはもちろん、映画を観たあとに気になったキャラクターのトリビアまで丸わかり。ちょっとコワくて、どこか憎めない、お気に入りの妖怪を探してみよう!
『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は、伝説の妖怪ハンターの血を引く気の弱い小学生、渡辺ケイ(寺田心)が廃校の神社で赤いおみくじを引いたことから始まる物語。フォッサマグナから現れた巨大な“妖怪獣”を倒すため、勇者を待ち望む妖怪たちの世界へ導かれていくケイが冒険のなかで出会うのは、見た目も個性も様々な妖怪たち。ケイと妖怪たちは妖怪獣に対抗するため、最終兵器“大魔神”を復活させることに。
第22回:ケイのことが大好きな愛らしい弟・渡辺ダイ
今回紹介する渡辺ダイは、主人公ケイの弟。ケイのことが大好きで、家ではいつも兄の口真似をしてちょっかいを出す。ケイが廃校の神社に行った際にも一緒について行き、ひとりで外で待っているなど、臆病なケイとは正反対の怖いもの知らずの性格の持ち主。だがケイが捨てた真っ赤なおみくじを拾ったため、妖怪たちに“破風なき家の子”だと勘違いされてしまい、そのまま夜道怪の風呂敷に…。
演じているのはこれが映画デビュー作の猪股怜生。妖怪たちと共に武神様を目指すダイは、妖怪の世界に迷い込んでも怯えることなく、妖怪とも仲良くなるなど次々と大胆な行動を見せる。それにはぬらりひょんたちもタジタジで、姑獲鳥はまるで我が子のようにその身を案じつづける。そしてついに武神様のもとに辿り着いた時にダイが見たものとは…。
子どもらしい無垢な無邪気さと、無垢だからこその勇敢さ。ケイを演じる寺田心とのバランスを考えて配役されたという猪股が見せる、愛らしさと将来性にあふれた演技に是非とも注目してほしい。
文/久保田 和馬