本への想いが強すぎて妖怪に!?読書が大好きな妖怪・ガドガワ【妖怪大図鑑】
勇者に選ばれた少年と個性豊かな妖怪たちが巨大な“妖怪獣”に立ち向かう、大人から子どもまでドキドキしながら楽しめる、夏休みにぴったりの映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が本日より公開中だ。この連載「妖怪大図鑑」では、本編に登場する妖怪&人間たちを一挙に紹介。映画の予習にはもちろん、映画を観たあとに気になったキャラクターのトリビアまで丸わかり。ちょっとコワくて、どこか憎めない、お気に入りの妖怪を探してみよう!
『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は、伝説の妖怪ハンターの血を引く気の弱い小学生、渡辺ケイ(寺田心)が廃校の神社で赤いおみくじを引いたことから始まる物語。フォッサマグナから現れた巨大な“妖怪獣”を倒すため、勇者を待ち望む妖怪たちの世界へ導かれていくケイが冒険のなかで出会うのは、見た目も個性も様々な妖怪たち。ケイと妖怪たちは妖怪獣に対抗するため、最終兵器“大魔神”を復活させることに。
第37回:読書が大好きな妖怪・ガドガワ
今回紹介するガドガワは、「所沢の妖怪」をテーマに所沢市とその近郊に住む小学生を対象にして行われた「角川むさしの妖怪絵コンクール」から生まれたオリジナル妖怪。全身は活字で覆われ、本を読んでいると幸せそうに笑い、読まないと涙が出るという読書好きの妖怪だ。特徴的な一つ目は少々血走っており、やはり本を読むときには明るいところで、休憩をはさみながら読むのが良さそうだ。
本作では妖怪獣の襲撃によってパニックに陥る街のシーンに登場する。慌てて走っていると、ほかの妖怪にぶつかって転んでしまうなど、ちょっぴりドジな一面も持ち合わせているのかも…。またクライマックスシーンでは、大勢の妖怪たちが集まるなかにその姿を確認することができる。バンザイをする丸っこい手…、この手でどうやって本をめくるのかとても気になるところだ。
『妖怪大戦争 ガーディアンズ』には、ほかにも所沢の子どもたちが考えたオリジナル妖怪が登場!本への強い想いが妖怪と化したと思われるガドガワは、いずれは所沢を代表する妖怪になるのかもしれない。
文/久保田 和馬