磯村勇斗「好きな子とは手をつながなきゃ」初恋の思い出に照れ笑い『Summer of 85』プレミア上映会

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磯村勇斗「好きな子とは手をつながなきゃ」初恋の思い出に照れ笑い『Summer of 85』プレミア上映会

世界三大映画祭の常連であるフランソワ・オゾンの最新作『Summer of 85』(8月20日公開)のリモート舞台挨拶付きプレミア上映会が、8月12日にベルサール飯田橋ファーストで開催。本作のスペシャルミュージックビデオのナレーションを務めた磯村勇斗が登壇し、自身の初恋のエピソードを明かした。また、舞台挨拶が中継されている劇場の観客から、事前にTwitterで寄せられた恋の悩みにも答えていった。

本作は、エイダン・チェンバーズの「おれの墓で踊れ」を原作にした、少年たちのひと夏を描くラブストーリー。主人公のアレックス役とダヴィド役を、オーディションで才能を見いだされたフェリックス・ルフェーヴルとバンジャマン・ヴォワザンが演じた。

『Summer of 85』の魅力を語った磯村勇斗
『Summer of 85』の魅力を語った磯村勇斗

磯村のナレーションについて、SNSでは「素朴な少年感があっていい」「優しくて穏やかなのに切なさが入り混じるような声で惹き込まれてしまった」と、声にときめいたというコメントが続出。

収録時は非常に緊張したと語る磯村は「作品の良さを伝えるというか、アレックスの気持ちを伝えるナレーションだったので、気持ちを入れすぎて読んでも邪魔になってしまうし、世界観を邪魔しないようにというやり取りをしながら、収録に臨みました」とナレーションの現場を振り返った。

アレックス役の新星フェリックス・ルフェーヴルについては「本当にすてきなお芝居をする方だなと思いました」と大絶賛。「アレックスがダヴィドを見るちょっとした目線の動きとか、本当にダヴィドのことを好きになっていかないと出ない表情や動きをされていたんですよね。繊細な演技が上手というか、自然とこの世界にいたんだろうなと思うくらい溶け込む力が強い人だと思いました」と俳優ならではの視点で語る。


また、オゾン監督こだわりの全編フィルム撮影について「フィルムの質感がさらに『Summer of 85』の世界を引き立てていたなと感じました。デジタルでは出せない、より人間の肌に近い温かみを感じる色味だったり、夕日のシーンは特に鮮やかで、美しい色味がとても印象的でした」と、ノスタルジーにあふれた映像にも心を揺さぶられた様子。

初恋の喜びや痛みに溺れる無垢な少年アレックスの繊細な心情を描きだした本作ということで、自身の初恋について尋ねられると「中学生じゃないですかね…?当時小学校から一緒の子だったので、思い出の小学校に行くデートもしました」と照れ笑い。

その初恋について「デートから帰ったその日に、女の子から『なんで手をつながなかったの?』とメールが来て。その時に好きな子とは手をつながないといけないんだ!と気づいて、すごく反省した思い出があります。その日以来、好きな子と出かける時は手をつながなきゃと、手汗が止まらないくらい意識し始めるようになってしまいました」と甘酸っぱいエピソードを明かした。

【写真を見る】Twitterで寄せられた恋のお悩みにとても真摯に答えた磯村勇斗
【写真を見る】Twitterで寄せられた恋のお悩みにとても真摯に答えた磯村勇斗

続いて観客から寄せられた恋の悩みにも回答していった磯村。「大人になるほど好きって気持ちがわからない」「好きになる前は普通に話せるのに、好きになったら意識して話せなくなってしまう…どうしたら?」など様々な質問に対して磯村は真摯に向き合い、エールを送った。

最後に「アレックスとダヴィドの6週間という短い時間に初恋と別れという、人生の長い時間をかけて経験するはずの心情が詰まっているので、それを一緒に劇場で体験していただければ。そして観終わったあとに少しでも自分の初恋を思い出していただけたらなと思います」と締め、本作のイベントは幕を閉じた。

文/山崎伸子

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