『キャットウーマン』アニメ映画化の監督に、日本人クリエイターが抜擢!
DCコミックスの「バットマン」に登場するキャットウーマンを主人公にしたアニメーション映画『Catwoman: Hunted』が、DCとワーナー・ブラザース・アニメーション、ワーナー・ブラザース・ホームエンタテインメントのもとで製作されることが決定。キャスト・スタッフ情報が発表され、日本人アニメーション監督の寺澤伸介が起用されたことが明らかになった。「The Hollywood Reporter」が報じている。
これまで実写・アニメの両方で「バットマン」作品を中心に登場してきたキャットウーマン。『バットマン リターンズ』(92)ではミシェル・ファイファーが、『ダークナイト ライジング』(12)ではアン・ハサウェイが同役を演じ、2004年にはアカデミー賞女優ハル・ベリーが主演を務めた単独実写映画も製作。また『レゴバットマン ザ・ムービー』(17)で声を務めたゾーイ・クラヴィッツが、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022年春公開)で同役を演じることが決まっている。
今回の報道によれば、リメイク版「ダイナスティ」(Netflixにて配信中)のエリザベス・ギリーズがキャットウーマン役の声を担当し、『ミラベルと魔法だらけの家』(11月26日公開)のステファニー・ベアトリスがバットウーマン役に。また「ブレイキング・バッド」シリーズのジョナサン・バンクスが悪役であるブラックマスク役を担当。脚本は「スター・ウォーズ 反乱者たち」や「ヤング・ジャスティス」のグレッグ・ワイズマンが務めるとのこと。
監督に起用されることが決まった寺澤は、テレビアニメ「銀魂」や「妖怪ウォッチ」をはじめ様々な作品で演出や作画監督などを担当。「映画 妖怪ウォッチ」シリーズではキャラクターデザインと総作画監督を務めてきた。昨年12月には自身のTwitterに、「日米合作アニメ Catwoman監督日誌!」と制作中のキャラクター作画の画像を添えて投稿。監督に加え、作画監督も兼任することを明らかにしている。
ワーナー・ブラザース・アニメーションでは先日、「ロード・オブ・ザ・リング」の長編アニメ作品を「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の神山健治監督を迎えて製作することを発表。世界をリードしてきた日本のアニメ界のクリエイターが続々世界へと進出する流れは、今後さらに加速していくことだろう。『Catwoman: Hunted』は2022年初頭にリリース予定。
文/久保田 和馬