「007」ファンの片岡愛之助と前田敦子が生の“ダニエル・ボンド”に興奮「本当にラストですか?」と質問

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「007」ファンの片岡愛之助と前田敦子が生の“ダニエル・ボンド”に興奮「本当にラストですか?」と質問

ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンド役を卒業するとされるシリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(10月1日公開)のバーチャルイベントが、9月27日にesports銀座studioで開催され、「007」ファンの代表として片岡愛之助と前田敦子が登壇。イベントはクレイグやラミ・マレック、レア・セドゥ、キャリー・ジョージ・フクナガ監督のいるロンドンと中継でつながれ、2人は興奮しながらゲスト陣にインタビューした。

本作は「007」シリーズ通算25作目にして、『007 スペクター』(15)以来6年ぶりの新作となる。旧友が助けを求めてきたことを機に、現役を引退していたボンドが新たな任務に挑む。

「007」ファンの代表として参加した片岡愛之助と前田敦子
「007」ファンの代表として参加した片岡愛之助と前田敦子

クレイグは15年間、ジェームズ・ボンド役を演じてきたことについて「15年間、それは役者としてだけではなく、私の人生の15年間でもありますし、非常にすばらしい役を演じられたと思います。役者として非常に恵まれていたし、なによりも業界のベストな方々と仕事ができた。それが一番うれしく思うことです」と感無量の様子。

そんなクレイグの演技を愛之助が称えたあと、クレイグ本人に「15年間、同じ役を務められましたが、演じたジェームズ・ボンドをどう消化されましたか?お聞かせください」と質問。

「007」ファンの代表として参加した前田敦子
「007」ファンの代表として参加した前田敦子

クレイグは愛之助の熱い想いを受け「アリガトウゴザイマス!」と日本語で感謝したあと「私は(1作目の)『007 カジノ・ロワイヤル』でジェームズ・ボンドになったところから始められたので、役に自分の考えや感情を入れ込むことができました。ボンドはいろんな感情を持つ複雑なキャラクターですが、だからこそおもしろい。ずっとボンドとは誰なのかと思ってきましたが、(公開までの)16年かかって、やっとそれがわかった気がします」と手応えを明かした。

また、前田もクレイグの熱演をこれまで観てきたことを伝えてから「本当に本作でラストになってしまうんでしょうか?」と質問。
クレイグは「本当に最後です」ときっぱり答えてから「甘酸っぱい想いもありますが、自分としては十分にやりきったと思っています。だからもう前進し、次のことに挑戦していきたいです。悲しさや寂しさはありますが、また、次のボンドが続いていくので」と万感の想いを口にした。


ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグ
ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグ

前田は「私はダニエルさんのボンドが一番大好きです」と言うと、クレイグは「アリガトウゴザイマス!」と日本語で礼を述べた。

続けて愛之助は、本作で最強のヒール役を演じたラミ・マレックに「『ボヘミアン・ラプソディ』を拝見しましたが、圧倒されました。本作で、ダニエルさんと非常に仲良くなったとうかがいましたが、ユニークなエピソードがあれば教えてください」と質問。

マレックは「僕とダニエルとの仲良しっぷりが、日本でも知られていると知ってドキッとしました」とクレイグたちと顔を見合わせて笑いあう。その後「最高の作品にしようと、みんなが一丸となって努力したんです。あるシーンは、アイディアを出しあって、さんざん話し合ったあげく、最高のシーンにできあがったのですが、あまりのうれしさと達成感でダニエルとハグをしたら、勢い余って唇がすべり、キスをしてしまいました。でも、そこは内緒にしてほしい」とおちゃめに語った。

フクナガ監督は「できれば来日したかったです。今回は特に日本の映画ファンに気に入ってもらえる作品になったと思っていたので。ぜひ次のボンド映画で来日するのを楽しみにしています」と語ると、クレイグも「私、ダニエル・クレイグも心の一部が日本にあると思っています。みなさんに愛を贈ります。もうすぐ日本に行けることを願ってます」と締めくくった。

取材・文/山崎伸子

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