濱口竜介監督最新作はフレッシュな顔ぶれの短編集!Bunkamuraル・シネマで初の日本映画公開へ
第74回カンヌ国際映画祭で脚本賞など4冠に輝いた『ドライブ・マイ・カー』(21)の濱口竜介監督の最新作『偶然と想像』が12月17日(金)より劇場公開されることが決定。同時にオンラインでも公開されることも明らかとなった。
濱口監督初の短編集である本作は、第71回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞。その後、海外映画祭への招待が続き、9月にハンガリーで開催した第17回CineFest ミシュコルツ国際映画祭では最高賞にあたるエメリック・プレスバーガー賞を受賞するなど快挙を果たしている。
なお、東京での封切館となるBunkamuraル・シネマで日本映画が公開されるのは、1989年の開館以来初となる。劇場公開と同時に、本作配給のInclineが新しく開設する配信プラットフォーム「Reel」にてオンライン公開もされる。また解禁となった日本版ポスターには、イタリア版ポスターに使用されたイラストを採用。3つの短編に出演するそれぞれの登場人物が軽やかなタッチで描画されており、「偶然」をモチーフとした物語の中で、人のどんな本音、思惑が垣間見られるか期待が高まる。
古川琴音、中島歩、森郁月、甲斐翔真らフレッシュな顔ぶれが初出演し、濱口組出演経験のある玄理、渋川清彦、占部房子、河井青葉ら個性豊かな俳優陣が集結した本作。ベルリン映画祭授賞式で「見どころは“役者の皆さんの演技”」と語った濱口監督初の短編集に注目したい。
文/タナカシノブ
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