ファンタジーアニメ『シチリアを征服したクマ王国の物語』公開決定!クマと人間の共存を描く
フランス、イタリア合作アニメーション『LA FAMEUSE INVASION DES OURS EN SICILE/(英題)The Bears' Famous Invasion of Sicily』が、『シチリアを征服したクマ王国の物語』の邦題で2022年1月14日(金)より公開決定。あわせてポスタービジュアルが到着した。
本作は、イタリアの作家ディーノ・ブッツァーティが1945年に発表した児童文学「La fameuse invasion des ours en Sicile」を原作としたファンタジー。多様な文化の中で他者を受け入れることの大切さを描きだす。監督はイタリア出身、フランス在住のロレンツォ・マトッティ、制作プロダクションはスタジオジブリ共同製作アニメ『レッドタートル ある島の物語』(16)のプリマ・リネア・プロダクションズが担当する。
遠い昔、氷で閉ざされた高い山に住むクマの王レオンスの息子トニオがハンターに誘拐されてしまう。厳しい冬の飢えと寒さにたまりかねたレオンス率いるクマたちは、トニオを救出するため残忍な大公や化け猫、人食い鬼、幽霊、魔法使いなど、難敵に行く手を阻まれながらも人間の住む平地を目指す。
2019年にカンヌ国際映画祭ある視点部門および、アヌシー国際アニメーション映画祭で公式上映された本作。カンヌ出品時にはフランスのル・フィガロ紙に「詩を込めた華やかな色のグラフィックジュエル」と称えられた。あわせて解禁されたポスタービジュアルでは、幻想的な山々の景色に「クマはハダカのほうがいい」という謎めいたキャッチコピーが添えられ、興味をかきたてられる。
アメリカの映画批評を集積、集計するサイト「Rotten Tomatoes」では100Tomato(2021年9月17現在)という驚異の満足度をマークした『シチリアを征服したクマ王国の物語』。世界が認めたファンタジーアニメに注目したい。
文/足立美由紀