“なにかがおかしい”?日常のワンシーン…ジャネール・モネイ主演『アンテベラム』本編映像解禁

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“なにかがおかしい”?日常のワンシーン…ジャネール・モネイ主演『アンテベラム』本編映像解禁

『ゲット・アウト』(17)、『アス』(19)のプロデューサーであるショーン・マッキトリックが手掛けるパラドックス・スリラー『アンテベラム』(11月5日公開)。本作から何気ないシーンを映した本編映像が解禁となった。

【写真を見る】フロントの女性のヴェロニカへの対応、背後の絵画の意味するものとは?
【写真を見る】フロントの女性のヴェロニカへの対応、背後の絵画の意味するものとは?[c]2020 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

『ムーンライト』(16)、『ドリーム』(16)で全米の賞レースを沸かせた実力派女優で、グラミー賞候補常連シンガーでもあるジャネール・モネイが主演を務め、恐怖からの脱出を図るヴェロニカとエデンの2役を一人で演じる本作。公私ともに充実の日々を送る主人公ヴェロニカは、ある日突如として奈落の底に突き落とされる。そして、物語は外界と隔絶した極限状況で囚われているエデンという女性とつながっていく。監督、脚本は、人種差別問題などに関する公共広告やドキュメンタリー作品を製作してきた監督ユニットのジェラルド・ブッシュとクリストファー・レンツ。

このたび解禁された映像は、ホテルの部屋を出ようとして、ボーイから花束を受け取るヴェロニカを映した場面から始まる。花束には「X」という送り主の名と、「帰郷を待っています」という謎のメッセージが添えられていた。また、そんな彼女が宿泊していた部屋の名前は、黒人奴隷制度に反対の意を表していた第3代アメリカ合衆国大統領トーマス・ジェファーソンの名前が冠された「JEFFERSON SUITE」。そんな何気ない描写にもなんとも言えない違和感が。

そしてヴェロニカは、ホテルのフロントでレストランを予約しようとしたところを、再会した友人のサラに肩を叩かれる。その後2人は、「無意識なる過去を祓う」「過去は決して死なない」「過ぎ去りもしない」「先祖は夢に取り憑いて生き続ける」「未解決の過去は現在に害をなす」など、意味ありげな言葉を交わしていく。また、レストランの予約を受け付けた女性の後ろには、先日公開された謎の女性を切り取った場面写真にあったものに似た屋敷を描いた油絵がかかっている。


短い映像だが、それぞれのショット、セリフに本作のパラドックスを解いていく鍵が隠されている。なお、ヴェロニカとサラの会話は、ウィリアム・フォークナーの小説からの引用。はたして、背後の絵画の意味は?「X」の正体とは?ぜひ劇場で本作を目撃し、謎の意味を確かめたい。

文/鈴木レイヤ

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