マ・ドンソクが語る、MCU初参戦の喜び「ずっとマーベルのヒーローになりたかった!」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
マ・ドンソクが語る、MCU初参戦の喜び「ずっとマーベルのヒーローになりたかった!」

インタビュー

マ・ドンソクが語る、MCU初参戦の喜び「ずっとマーベルのヒーローになりたかった!」

「“エターナルズ”のメンバーは一つの家族のような感じです。時にはお互いをいたわりあい、時には喧嘩をしたりもする。私が演じたギルガメッシュは、そのなかで長男のような存在です」。マーベル・スタジオが新たに放つ、アベンジャーズに匹敵する最強チームの活躍を描きだす『エターナルズ』(公開中)。本作でハリウッドデビューを果たしたドン・リーこと、韓国映画界を代表する肉体派スターのマ・ドンソクは自身が演じたギルガメッシュという役柄について語り始める。

アベンジャーズ不在の地球に新たな危機が…立ち上がるのは7000年前から存在する“不老の種族”
アベンジャーズ不在の地球に新たな危機が…立ち上がるのは7000年前から存在する“不老の種族”[c] Marvel Studios 2021

「ギルガメッシュはエターナルズのなかでも屈指の強さとパワーの持ち主。彼が得意とするのはコズミック・エネルギーをまとったスーパーパンチ。そして同時に、楽しいことが大好きで人を楽しませるキャラクターでもあります。きっと映画を観てくれる人たちは彼のことを気に入ってくれると思います。バランスの取れたキャラクターで、演じるのもとても楽しかったです」。

『ノマドランド』(20)でアカデミー賞を受賞したクロエ・ジャオ監督がメガホンをとった本作の舞台となるのは、アベンジャーズが不在となったあとの地球。7000年前、地球に現れた“ディヴィアンツ”と呼ばれる敵から人類を救った不老の種族“エターナルズ”は、その後も歴史の裏側で姿を隠し、人間の姿のまま人類を見守ってきた。やがてアベンジャーズとサノスの戦いの後、再び地球に滅亡の危機が訪れる。その状況を察知したエターナルズのメンバーは人類を守るべく行動を開始。地球各地に散らばっていた仲間たちを集めていくことに。

【写真を見る】マ・ドンソクが演じるのは屈強な力の持ち主ギルガメッシュ
【写真を見る】マ・ドンソクが演じるのは屈強な力の持ち主ギルガメッシュ[c] Marvel Studios 2021

『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)や『悪人伝』(19)など、近年の韓国映画になくてはならない人気俳優として愛されているマ・ドンソクが韓国で俳優デビューを飾ったのは2002年。実はそれ以前に彼はアメリカ国籍を取得し、1990年代中頃にはアメリカでミュージカル俳優として活動していた経歴を持つ。映画スターとして、そしてマーベル・シネマティック・ユニバースの新たな一員としての凱旋を果たした感想を「最高だった。世界中から集まった才能豊かなすばらしい人々に出会えたから」とにこやかに語る。

「私は昔からずっと、コミックスと映画の両方でマーベルの大ファンでした。これまでも多くの韓国映画で現実のヒーローを演じてきたけれど、以前からずっとマーベルのスーパーヒーローになりたいとも思っていましたので、その夢が叶いました。ギルガメッシュを演じること、エターナルズの一員になれたことにものすごく興奮したし、ものすごく光栄に感じました。本当に最高な気分です」。


メガホンをとるクロエ・ジャオ監督だからこそ描けるキャラクターの背景に賛辞を贈る
メガホンをとるクロエ・ジャオ監督だからこそ描けるキャラクターの背景に賛辞を贈る[c] Marvel Studios 2021

本作では人類を陰から守ろうとする10人のヒーローたちの活躍が描かれ、10人それぞれの持つ物語が緻密に描かれていく。「クロエはキャラクターに命を与えることにとても長けており、生き生きとリアルなものにしてくれます。エターナルズのヒーローたちはアイデンティティに関する深い葛藤を抱えているけれど、彼女のこれまでの映画を観れば、彼女がそのテーマをどう扱ってきたかがよくわかる。本当に驚異的な映画監督で、この映画に必要な技術を完璧に備えていると思います」と、いまや世界でもっとも注目される演出家となったジャオ監督の手腕を讃えた。

ジャオ監督のもう一つの持ち味として忘れてはならないのが、息を呑むような美しいロケーションの数々。ヒーロー映画と美麗なロケーションは結びつかないもののようにも思えるが、ドンソクは「撮影が始まった頃、もっとCGをふんだんに使った撮影になるのではないかと思っていました。ところが実際には、実地のロケーションに行って撮影すると知らされました」と述懐。

「おかげで実際に自分たちがその状況にいるように感じることができました。特にバビロンとメソポタミアのシーンを撮影するために行った、大西洋に浮かぶカナリア諸島が最高でした。そこに行くまではどういう場所なのかなにも知らなかったけれど、着いてみると一瞬でメソポタミアにやってきた気分になるぐらい、とてもリアルに見えました。もちろん火山島なので火山灰はすごかったけれど、それでもすばらしい体験になりました」と、満足感を覗かせてくれた。

国際色豊かなキャスト陣が、MCUの新たな一員に
国際色豊かなキャスト陣が、MCUの新たな一員に[c] Marvel Studios 2021

「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデンや『クレイジー・リッチ!』(18)のジェンマ・チャン、『フリーダ』(02)で第75回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたサルマ・ハエックに、ハリウッドを代表するスターであるアンジェリーナ・ジョリー。国際色豊かな豪華俳優陣が集結して描かれるマーベル・シネマティック・ユニバースの新たな幕開けのなかで、ドンソクがどんな活躍を見せているのか。劇場の大スクリーンでその勇姿を見届けたい。

構成・文/久保田 和馬

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