レディー・ガガにアダム・ドライバー、豪華キャストが美の競演！『ハウス・オブ・グッチ』ロンドンプレミアレポート

イギリス現地時間11月9日(火)、世界屈指のブランド“GUCCI”の創設者一家のサスペンスを描いた『ハウス・オブ・グッチ』のロンドン・プレミアが開催された。プレミア会場のウエストエンドにあるオデオン・ラックス・レスター・スクエアには、パトリツィア・レッジャーニ役のレディー・ガガ、パトリツィアの夫のマウリツィオ・グッチ役のアダム・ドライバー、マウリツィオのいとこパオロ役のジャレッド・レト、マウリツィオの父ロドルフォ役のジェレミー・アイアンズ、パトリツィアの友人で占い師のピナ・アウリエンマ役のサルマ・ハエックらが勢ぞろいした。

『ハウス・オブ・グッチ』は、1990年代のファッション業界に衝撃を与えた殺人事件をもとに、リドリー・スコットが映画化。レディ・ガガはグッチ一族の後継者マウリツィオ・グッチ(アダム・ドライバー)と結婚し、事件の中心人物となるパトリツィア・レッジャーニを、イタリア語訛りで熱演している。「このキャラクターにすっかり惚れ込んでしまいました。本質的には、彼女が晩年に共謀した邪悪な事件は支持しないけれど、正直なところ彼女の強さは尊敬します。そして、弱さも。この作品で、私たちはある女性が崩壊し堕ちていく物語を観るのでしょう。この映画がすばらしいのは、伝説的な監督リドリー・スコットが、ある家族についての作品を作ったことです。イタリア人一家のビジネスについて、家族の枠の外から、一人の女がビジネスに参入しようとするとどうなるのか、そして男たちがそれを阻止するさまについての物語です」と興奮気味に語った。

プレミアで着用したパープルのドレスは、先週ロサンゼルスで行われたショーでアレッサンドロ・ミケーレが発表した「GUCCI LOVE PARADE」コレクションのもの。ウエストエンドに集まったファンは、レディ・ガガの一挙手一投足に歓声を挙げていた。ガガは初主演映画『アリー/ スター誕生』(18)でアカデミー賞最優秀オリジナル曲「Shallow」を受賞し、主演女優賞にもノミネートされている。

映画のキャラクターポスターが公開された瞬間から世界中の話題の的となったパオロ・グッチ役のジャレッド・レト。ヘアスタイリングと特殊メイクに約6時間かけ、イタリア訛りのアクセントは、GUCCIの現クリエイティブ・ディレクターであるアレッサンドロ・ミケーレなどからインスピレーションを得たという。確かに、プレミアでの姿はパオロというよりアレッサンドロ・ミケーレに近いかもしれない。レトはレディ・ガガとの共演シーンが少なかったことを残念としながらも、「ガガとの共演は最高でした。彼女の勇気、仕事に対する姿勢はすばらしいと思うし、共演できて光栄でした」と語った。

『ハウス・オブ・グッチ』は2022年1月14日(金)から全国公開される。
　
文/平井伊都子