観るたび発見アリな『スペース・プレイヤーズ』の“最強チーム”はどうやって実現した？驚きのVFXに迫る！

実写、アニメーション、CGを融合した、新感覚のアトラクション・ムービー『スペース・プレイヤーズ』(21)が、いよいよ12月22日(水)にBlu-ray＆DVDでリリース。公開時には「注意して見ないとわからないほど作品が出てきて、見つける楽しさがあった」「ゲームを通してつながる“親子”の物語だった…意外にも泣いた」などの声が上がっていた本作はファミリーもマニアも満足できる映画なのだ。

圧倒的な人気を誇るNBAのスーパースター、レブロン・ジェームズと、バックス・バニー率いるルーニー・テューンズほかアニメや映画の人気キャラの競演はどのように生まれたのか？メイキングなど豊富な特典映像で明かされる舞台裏を、紹介していきたい。

映画の世界をバーチャル体験できる新サービス、“ワーナー3000”のミーティングに呼ばれたレブロンとゲームクリエーターに憧れる息子ドム。ところが2人は、サーバー空間の支配をもくろむ管理AI、アル・G・リズムによってバーチャル・ワールドに閉じ込められてしまう。そこから抜け出す方法は、eスポーツバトルで最強のならず者軍団、グーンスクワッドに勝つこと。絶対に負けられない一戦でレブロンが手を組んだのは、バックス・バニーをはじめとするルーニー・テューンズのメンバーだった！映画とゲームの世界が融合しながら展開していく本作は、デジタル時代にぴったりのエンタテインメント大作だ。

NBAのスーパースターは映画でも一流？レブロン・ジェームズ、究極のeスポーツバトルへの取り組み

この作品に本人役で主演した“キング”レブロン・ジェームズは、NBAの現役トッププレイヤー。2021年現在、通算得点数歴代3位(現役では1位)、NBA最優秀選手賞4回、NBAチャンピオン4回、オリンピック金メダル2回ほか数々の偉業を成しとげた生きるレジェンドだ。アル・Gの陰謀で、息子が作ったバスケゲームのプレイヤーになったレブロンは、メンバーを集めるためバーチャル・ワールドに広がるワーナー作品の世界を訪れる。

『マトリックス』(99)では黒いロングコートにサングラスで派手なアクションを繰り広げ、名作『カサブランカ』(42)ではハンフリー・ボガートと同じ白いタキシードでグラスを決め、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)では、モヒカンヘアーでカスタムカーを乗り回す。映画のキャラの衣装に身を包み、熱演する“なりきり”ぶりはお見事だ。

多くのシーンはデジタル合成のため撮影はグリーンバック中心で、おまけに相棒バックス・バニーほか共演者はアニメやCGのキャラばかり。レブロンは彼らとラップダンスを踊ったり、おどけて見せたり、時にはイラつき感情をぶつけるなど、難易度の高い役をプロ顔負けの演技力で乗りきった。メイキング映像には、グリーン一色のスタジオで見えない相手と演技をする撮影風景も収録。アル・G役で共演したドン・チードルも「演技に全力で取り組んでいた」と絶賛するコメントを寄せている。また、アクションやバーチャル・ワールドの浮遊シーンで、レブロンはワイヤーアクションに挑戦。2ｍを超える長身をワイヤーに吊られ、宙に浮かんで演じるキングの姿も見どころだ。