長濱ねる、60年代ファッションでいまの“夢”を告白!小島秀夫監督はエドガー・ライト監督最新作に「嫉妬」

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長濱ねる、60年代ファッションでいまの“夢”を告白!小島秀夫監督はエドガー・ライト監督最新作に「嫉妬」

エドガー・ライト監督4年ぶりの最新作『ラストナイト・イン・ソーホー』(12月10日公開)の公開記念トークイベントが11月29日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、エドガー・ライト監督がリモート登壇。60年代をイメージした衣装で登場した長濱ねる、かねてよりライト監督と親交があるというゲームクリエイターの小島秀夫監督と“夢”についてトークを繰り広げた。

『ラストナイト・イン・ソーホー』公開記念トークイベントにエドガー・ライト監督がリモートで参加!
『ラストナイト・イン・ソーホー』公開記念トークイベントにエドガー・ライト監督がリモートで参加!

本作はロンドンのソーホー地区を舞台に、60年代と現代という2つの時代が交錯するタイムリープ・サイコ・ホラー。ヒロインのエロイーズ役を演じるのは、『ジョジョ・ラビット』(19)で脚光を集めたトーマシン・マッケンジー。エロイーズが夢のなかで出会うもう一人の主人公サンディを、Netflixオリジナルシリーズ「クイーンズ・ギャンビット」などで存在感を示したアニャ・テイラー=ジョイが演じている。ロンドンからリモートでスクリーンに登場したライト監督は「ハロー、トーキョー。本当は来日してお会いしたかった。叶わず悲しいです」と日本のファンに挨拶した。

「すごく嫉妬した」と告白
「すごく嫉妬した」と告白

世界的人気ゲーム「メタルギアソリッド」シリーズや「デス・ストランディング」などで知られるゲームクリエイターの小島監督は、ライト監督との交流について「『ショーン・オブ・ザ・デット』からのファンで、お互いにTwitterをやっているのでフォローし合っていて、DMで会いませんかという話になった。『ベイビー・ドライバー』で来日されたときに会うことができた」と述懐。「僕の『デス・ストランディング』にも出ていただいた。そういう関係。最後に会ったのは、2年前のソーホーのホテル。撮影がもう終了していて、ラッシュを観せてもらった。ようやく(完成版を)観られた」と喜びを語った。

映画の感想については「お互いに映画オタクであり、音楽オタク。そういう要素もありつつ、二皮くらいむけたというか。いままでとはちょっと違う、もっと飛び抜けた作品になっている。すごく嫉妬しました」と苦笑いを見せ、「ホラーテイストなんですが、女性の夢を応援するすてきな映画になっている。傑作です」「クリスマスにすごく合うホラー」と手放しで絶賛していた。


「60年代の感じで来ました!」
「60年代の感じで来ました!」

一方、ライオン柄のパンツスーツで登場した長濱は「ファッションにも音楽にも魅了されました」と映画の感想を吐露。「主人公のエロイーズが使っていたビーツのヘッドホンが一緒」と笑顔を弾けさせ、「中学生の時、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションに行きたくて調べていたことがある。主人公と自分がリンクする部分があって、一段とうれしかったです」と語ると、2人の感想にライト監督もうれしそうな笑顔を見せていた。

“夢”が映画のテーマになることから、それぞれの夢について告白するひと幕も。長濱は「私は読書が好きなので、壁一面に大きな本棚がある家に住みたいです。これは夢と言っていいのでしょうか。憧れです」とにっこり。小島が「僕は宇宙飛行士になりたい。JAXAが募集しているので、どうしようかなと。仕事を捨てないといけないのでちょっと悩んでいるところです」と打ち明けると、ライト監督も「僕も小さなころは宇宙飛行士になりたかった。それは夢として最高ですね!」と同調。続けて「いつかは死んでしまうと思うと、いままで作られた映画をすべて観ることは不可能。できるならば不老不死になって作られた映画をすべて観たいです」と映画好きな一面をのぞかせていた。

取材・文/成田 おり枝

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