ナオト・インティライミがディズニー映画デビューを語る!「同い年のリン=マニュエル・ミランダは奮い立たせられる存在」

インタビュー

ナオト・インティライミがディズニー映画デビューを語る!「同い年のリン=マニュエル・ミランダは奮い立たせられる存在」

“魔法”にあふれる世界に住む新ヒロイン、ミラベルの活躍を描く待望のミュージカル・ファンタジー『ミラベルと魔法だらけの家』(公開中)。『モアナと伝説の海』(16)以来4年ぶりの新作ディズニー・ミュージカル、さらにディズニー長編アニメーション60作目という記念すべき本作で、日本版エンドソングアーティストを担当しているナオト・インティライミにインタビュー。「ディズニー作品の曲を歌うことは、夢の一つだった」というナオトに、ディズニー映画の魅力、大好きなコロンビアへの情熱を込めて作り上げた楽曲への想い、さらに、本編で声優としてもデビューを飾った感想や手応えについて語ってもらった。

「ナオト・インティライミが歌っていることに気づいてくれたかな、なんて思いながらエンドクレジットを見つめていました」
「ナオト・インティライミが歌っていることに気づいてくれたかな、なんて思いながらエンドクレジットを見つめていました」撮影/野崎航正

「人を思いやる気持ちなど、コロナ禍で改めてみんなが気づかされた大切なこと」

日本語吹替版を映画館で鑑賞したというナオト。「最初から最後まであっという間の展開で、館内はピースな愛にあふれる空間になっていました。作品の世界観に惹き込まれながらも、エンドロールが近づくにつれて、ソワソワしている自分もいて。エンドロールを観ずに席を立つ方も多いじゃないですか、でも僕が観た回は誰1人席を立たなかったんです」とうれしそうに振り返る。自分の名前をクレジットで目にした時は感慨深いものがあったそうで「ナオト・インティライミが歌っていることに気づいてくれたかな、なんて思いながら自分の名前を見つめていました」と微笑んだ。

“魔法”にあふれる世界に住む新ヒロイン、ミラベルの活躍を描く『ミラベルと魔法だらけの家』
“魔法”にあふれる世界に住む新ヒロイン、ミラベルの活躍を描く『ミラベルと魔法だらけの家』[c] 2021 Disney. All Rights Reserved.

南米コロンビアの奥地で魔法の力を持つ不思議な家に暮らすマドリガル家。家族全員がそれぞれに“魔法のギフト”と呼ばれる特別な才能を家から授かっていたが、ただ1人、少女ミラベルだけなにも魔法を使えなかった。そんな彼女が世界から魔法の力が失われる危機にさらされた時、家族を救おうと奔走する。劇中では、魔法のギフトを与えられなかったミラベルだけでなく、魔法のギフトを持つキャラクターにも悩みがあることが描かれている。「ミラベルの芯の強さ、自分の想いや正義、愛を貫く強さを描きつつ、魔法が使えるキャラクターたちにも悩みがあり、それぞれに役割があることも教えてくれます。人を思いやる気持ちなど、コロナ禍で改めてみんなが気づかされた大切なことを描き、そのメッセージはいっそう響くものになっている気がします。子どもは刺激的に感じるだろうし、大人は忘れていたものを思い返すような、すてきな愛の物語だと思いました」。

コロンビアの奥地で魔法の力を持つ不思議な家に暮らすマドリガル家。家族全員が“魔法のギフト”と呼ばれる特別な才能を家から授かっていた
コロンビアの奥地で魔法の力を持つ不思議な家に暮らすマドリガル家。家族全員が“魔法のギフト”と呼ばれる特別な才能を家から授かっていた[c] 2021 Disney. All Rights Reserved.

「ちょっと気恥ずかしさもありますが、アフレコは貴重な体験でした」

楽曲制作前に観たオリジナル版と日本語吹替版。作品の印象に違いはあったのだろうか。「オリジナルのすばらしさは言うまでもありません。日本語吹替版は母国語だから、物語に深く入り込めました。声優さんがみなさんすばらしかったです。実は僕もセリフの少ない役ですが、参加しています。声優デビューというにはちょっと気恥ずかしさもありますが、アフレコは貴重な体験でした」。

一言二言しか話していないと言いながらも、セリフに込めた想いはかなりアツかったようだ。「作品の世界にちゃんと命を吹き込まないといけないと思い、責任をしっかり噛み締めながら、並々ならぬ想いでスタジオに足を踏み入れました。ミュージカルや映画、ドラマでの芝居の経験値のすべてを活かし、“一言入魂”の気持ちで挑みました」。


『ズートピア』のバイロン・ハワードとジャレド・ブッシュが監督を手掛けた
『ズートピア』のバイロン・ハワードとジャレド・ブッシュが監督を手掛けた[c] 2021 Disney. All Rights Reserved.

役へのアプローチについて「これまでもセリフの量に関係なく、キャラクターの背景はしっかり固めるようにしてきました。今回であれば、ミラベルの姉ルイーサとの関係値、年齢、会話をする状況について、演出の方としっかり話し合いました。渡された台本の文字を読むだけではなく、なぜ、このひと言がこのトーンで表現されたのかを、想像してもらえるような役作りをしています」。映像を観た時には「“自然!”って思いました。自分で言うなよ、って話ですが(笑)。でも、自分であることを忘れてしまうぐらい。リズムよく会話するシーンだったことも大きいと思います。例えるならF1マシンの通過音のような感じ。流れるようなセリフ回しに注目してほしいです」。


音楽も映画も、もっと楽しもう!ディズニーミュージック特集【PR】

関連作品