ナオト・インティライミがディズニー映画デビューを語る!「同い年のリン=マニュエル・ミランダは奮い立たせられる存在」
「ローカライズが、僕が感じるディズニー作品の魅力の一つ」
ほかのディズニー映画では、『ピーターパン』(53)、『2分の1の魔法』(20)、『あの夏のルカ』(21)のような男の子が活躍する作品に惹かれるそう。「『ミラベルと魔法だらけの家』はコロンビア、『リメンバー・ミー』はメキシコ、『あの夏のルカ』はイタリアというようなローカライズが、僕が感じるディズニー作品の魅力の一つです。それぞれの土地の音楽を聴くのが楽しみなんです。なかでもコロンビアは特に思い入れのある土地。デビュー前の世界旅行や、『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』で2回訪れています。初めて行った時には、数日の滞在予定が2か月になったほど魅了されました。コロンビアのいろいろな音楽を聴いた僕から見ても、『ミラベルと魔法だらけの家』はディズニー・ミュージカル映画の真骨頂だと思います。どこをどう切り取ってもすばらしいのひと言です」。
「ディズニー映画が一生残るものであるように、僕の中でも永遠に残る宝物」
本作の舞台であるコロンビアへの並々ならぬ想いの理由は、現地での体験だけにあったのではない。「ようやく2年前に、ラテンマーケット向けにスペイン語で歌った曲『El Japones』で世界デビューができました。そして今回コロンビアを舞台にした作品に関わり、深い縁を感じます。しかも、母の母のそのまた母の…と遺伝子を辿って発覚したんですが、僕にはコロンビアルーツの血があったんです。日本ではものすごく珍しいタイプのルーツだそうです。ものすごい次元でのありがたいご縁と思わずにはいられません!」と微笑みながら、「“遺伝子レベルでルーツがある”と言葉にすると、ちょっと軽い感じになっちゃうけれど、すごいことですよね。今回作品に関われたことは、ディズニー映画が一生残るものであるように、僕の中でも永遠に残る宝物になりました」。
取材・文/タナカシノブ