親子試写会で大人も子どもも共感度◎「ボス・ベイビー」最新作は家族に日頃の気持ちを伝えたくなる映画!
“見た目はキュートなのに中身はおっさん”という赤ちゃんの活躍を描き、日本でも大ヒットを記録した『ボス・ベイビー』(17)の続編『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』が公開中。“家族の絆”がテーマの本作にちなんで実施された親子向け試写会から届いた、親と子ども双方のコメントを通じて、本作の魅力に迫っていきたい。
大人の心にしみる…子育てにおける共感度大!
赤ちゃんvs子犬の死闘から25年、専業主夫として妻と2人の娘と幸せな生活を送る兄ティムと、エリートビジネスマンとして世界を飛び回る弟テッドことボス・ベイビー。充実した日々を過ごす一方で、2人はいつしか疎遠になっていた。そんなある日、次女のティナが実はベイビー社から派遣されたエージェント、ボス・レディだということが発覚!長女タビサの通う小学校の校長が世界征服をたくらんでいるとの情報をキャッチしていた。ボス・ベイビーとティムは特別な力のある“スーパーミルク”で赤ちゃんと少年の姿に戻り、ボス・レディと共に世界の危機を救うべく奔走する。
言葉にすると突飛な本作だが、それでも大人も楽しめる理由が「自分も姉妹で、なおかつ子育て中なので、登場人物のいろいろな気持ちになれた」(30代・女性)という意見のように、随所に共感できるポイントが盛り込まれているからだろう。
例えば、ティムはよき父親だが、子どもが成長してしまうことに一抹の寂しさを感じ、さらに弟との関係もうまくいっていない。加えて、どこか大人になりきれない部分への葛藤もあわせ持つ、非常に人間的なキャラクターだ。そんなティムが親子、兄弟関係を通して自分を見つめ直していく姿に、大人たちの心は揺さぶられたようだ。
「子どもの成長を見守りながらも少し寂しい気持ちになっているところに共感」(30代・女性)
「親として娘が離れていく寂しさや口には出さないけれど、誇りに思われていることを知った時の表情に胸がキュンとなった」(40代・女性)
「弟を思う優しい兄の気持ちが伝わってきて、ほろっとしました」(40代・女性)
「兄弟がケンカしながら、仲直りしていくところに、自分の子ども時代を思い出した」(40代・女性)
大人たちがティムに感情移入した一方で、「かわいい」「かっこいい」「おもしろい」などの理由で子どもたちから絶大な人気を集めたのが、ボス・ベイビーだ。愛らしさとコミカルさを備えた姿で、「ボス・ベイビーとティムがスーパーミルクを奪い合うのがおもしろかった」(10歳・男子)など笑いを量産。さらに「ボス・ベイビーとティムがプレシャス(ポニー)に乗って街中を走り回り、暴走したシーン」(40代・男性)など、物語を盛り上げるのに欠かせない存在として笑いを誘った。
子ども時代へ思いをはせる…エモーショナルな気持ちに!
そんなティムとボス・ベイビーが、子ども時代をやり直していく姿はコミカルであると同時に、大人にとっては郷愁のような感情を思いださせるところがあったよう。「自分が子どもに戻ったら?」という質問には、以下のようなエモーショナルな声が多く寄せられた。
「もう少しお父さんと一緒に旅行したり、食事に行ったり、楽しい思い出を作りたいです」(40代・女性)
「たくさん両親や姉と遊んだり、出掛けたり、一緒に過ごしたい」(40代・女性)
「もっと勉強しておきたい」(40代・女性)
「遊び心を取り戻して遊んでみたい」(40代・男性)
また抜群の頭脳を持っているものの、歌などのクリエティブなことは苦手という長女のタビサも「タビサの歌声に感動した」(30代・女性)、「タビサが歌っているシーンが良かった」(8歳・女子)など、大人と子ども共に触れる人が多かったキャラクター。うまく歌えないことに悩む彼女が、少年に戻った父ティムとの交流を経て、本番に臨む歌唱シーンには多くの観客が心動かされたようだ。