大ブレイク中の女優・吉岡里帆、心境を吐露!「ぬか喜びしちゃいけない」
昨年、NHK連続テレビ小説「あさが来た」で注目を集めて以降、「カルテット」など4クール連続でドラマのレギュラーを獲得、CMにも多数出演し、現在テレビで見ない日はない女優・吉岡里帆。そんな注目度No.1の彼女が、『名探偵コナン から紅の恋歌(からくれないのラブレター)』(4月15日公開)のゲスト声優に抜擢!インタビューしてみると意外なほどに謙虚でストイックな素顔が垣間見えた。
――話題作への出演が続いていますが、反響は届いていますか?
「これが意外とピンと来ていなくて…。お仕事が増えたのは嬉しい反面、ぬか喜びしちゃいけないというか(笑)。まだ、私は自分自身を評価できていないので、波に乗っているとは思えないですね。だから今回の『名探偵コナン』のお仕事も、『なぜ私が!?』って思いました。劇場版は今回で21作目。歴史がありますから、プレッシャーしかないです!」
――吉岡さんは現在24歳で、物心がついた頃にはすでに「名探偵コナン」が国民的シリーズになっていた世代ですよね。
「幼稚園からの親友が『名探偵コナン』の大ファンで、漫画を全巻借りて読みました。子どもの頃はなぜ新一と蘭が会えないのかあまり理解してなかったけど、大人になって改めて、純愛モノなんだなって気づきましたね。個人的には平次と和葉が好きなんですけど、今回の映画は2人が中心のストーリーなので、それもたまらなくて(笑)。同じ関西人なので、平次と和葉のヤキモキする感じ、わかるんですよね~。お互い気心知れた仲だからこそ、好きって気持ちが届いているようで、ちゃんと届いていない…。応援したくなります!」
――では、今作での平次と和葉のおすすめ胸キュンポイントは?
「爆破されているビルから、平次が和葉を救出するシーンです。『名探偵コナン』って毎作、絶対に“好きなあの子”を助け出す、救出劇が目玉じゃないですか。今回も平次が『ちゃんと掴まっとりや!』って嫌がる和葉をムリヤリ抱き寄せて…。力持ちなところが、やっぱり男の子なんだなってキュンとしました。私が演じた2人の同級生・未来子は、このシーンの前で和葉たちとはぐれちゃうんですけど、もしはぐれなければ未来子が抱っこされて『未来子、ちゃんと掴まっとりや!』って展開になっていたのかなって(笑)。和葉はいいな~!」
――意外とラブコメもお好きなんですね。
「そうですね、純愛モノにも出演してみたいです。でも私自身はこれまでラブストーリーや青春モノをやってきていなくて。こんな若手女優いるのか!?っていうくらいオーディションに通らない(笑)。性格が固くて遊び心がないからでしょうか…。負けん気が強すぎて、特攻隊みたいな気分で仕事していたので」
――特攻隊みたいな気分、とは?
「一人でオーディションに行って、『絶対ここで爪痕を残すぞ』って藁をも掴む思いで仕事をしていたんです。これまではそうやって、いろいろ突っぱねてやってきたんですけど、今はもう少し周りの人たちを信じていこうっていう時期で。事務所のスタッフさんたちとか、味方が増えてチーム感が強くなりました。周りから『ここで爪痕を残しましょうね』って言ってもらえるのは、ありがたいですね」
――作品への臨み方にも変化はありましたか?
「毎作、準備に時間をかけるようになりました。SNSで視聴者の方も感想を発信できるようになって、作品を見てくださってる方の目がものすごく肥えている。これまではがむしゃらに作品と向き合うだけだったのが、カメラの向こう側を意識するようになりました。全員に好かれることは無理にしても、『見てよかった』と言ってもらえるようにプロとして頑張っていきたいです」【取材・文/トライワークス】