「フルハウス」ダニー役俳優、頭部外傷が死因も専門家からは疑念の声
人気テレビシリーズ「フルハウス」のダニー役などで知られる米コメディアンで俳優のボブ・サゲット(65)が、現地時間1月9日に滞在先のホテルで突然死していたことについて、新たな疑念が浮上している。
先週「FOX」などが、検視結果に基づいたサゲットの家族の声明として、サゲットは、スタンドアップショーの公演を行ったあと、滞在していたフロリダ州オーランドのリッツ・カールトンの部屋で、誤って後頭部を打ったものの、そのまま眠り死亡したと発表。また、12月に新型コロナウイルスに感染しており、同州オレンジ郡当局の報告では、発見当初も感染中だったことも明らかになったが、死因はコロナではなく、あくまでも頭部外傷によるものだったこと。また苦しんだ形跡がないことなどが伝えられていたが、外傷の度合いについては明らかにされておらず、アルコールやドラッグ使用の形跡はなかったことから、あまりにも不運な突然死を疑問視する声も多かった。
新たな検視結果によって、頭蓋骨の前頭部から後頭部にかけて複数の骨折が見られ、複数の専門家からも疑念の声が上がっていると、多数のメディアが報じている。
これについてニューヨーク、ロングアイランドの救急病棟の医師で、ホフストラ大学の助教授でもあるフレッド・デイヴィス医師などは、「検視結果が示す、複数の頭蓋骨骨折は、かなり重度の頭部外傷です。通常は誤って滑ったり転倒したことなどで起きるものではなく、6メートルから9メートルの高さから落下した場合やバットで殴られるといった、激しい衝撃が与えられたことによって生じる外傷と考えられます」と語っており、不慮の事故ではない可能性も指摘されている。
サゲットは1月9日、自身のInstagramでショーの成功と感謝の意を述べると共に、次のショーへの期待も記しており、ファンや同業者らからも早すぎる突然の死に、悲しみと多数の追悼メッセージが寄せられていた。
文/JUNKO