通常公務に復帰したエリザベス女王、グリーンの装いに込めたメッセージとは?
3月1日、バッキンガム宮殿が、現地時間2月20日に新型コロナウイルスに感染し、ウィンザー城で隔離生活を行いながら簡単な公務を続けていたエリザベス女王(95)が、通常の公務に復帰したことを発表した。
先週はジョンソン首相との電話会談は行ったものの、リモートでの公務をキャンセルしたことや姿を現していなかったことから、体調が心配されていた。果てには死亡説も流れていたが、そんな噂を一蹴すべく、バッキンガム宮殿で行われた新しくイギリスに着任したアンドラ公国とチャド共和国の駐英大使の信任状捧呈式に、エリザべス女王がウィンザー城からリモートで参加したと「BBC」などが報じている。
「People」などにはオンラインに映しだされたエリザベス女王の姿を捉えた写真が掲載されているが、鉄板の3連の真珠のネックレスにグリーンのドレスという装い。
鋭いネットユーザーからは、このドレスは、新型コロナウイルスの感染拡大から間もない頃、エリザベス女王が即位68年間で5度目となる異例のビデオメッセージを発表し、英国のみならず、世界中の人々が一致団結して、新型コロナウイルスに打ち勝つべく力強いメッセージを送った際に着ていたものと同じではないかとの声が。
エリザベス女王はこれまでにもメッセージ性の高い装いをすることで知られているが、当時、グリーンは調和、安らぎ、平和など癒しを与える色であると共に、周囲と調和を取りながらリーダーシップを発揮する色として選んだものという憶測が流れていた。そして今回も、自身のコロナ感染からの復帰もさることながら、ロシアのウクライナ侵攻という今世紀最大の悲劇といわれる事態が起きている現状において、政治的立場を示すことができないエリザベス女王が、平和へのメッセージを込めて意図的に選んだのではないかという分析があると「E!」などが伝えている。
また本当に同じドレスであれば、前かがみで写っている写真とはいえ、かなりデコルテラインのゆとりが目立つことから、フィリップ王配の死やヘンリー王子夫妻の一連の騒動などによる心労による激やせではないかと、改めて心配の声も寄せられている。
英王室はウクライナ侵攻を受けて、ウィンザー城で予定していた、外交団を招いた英王室主催のレセプションを延期したほか、外務大臣のアドバイスに従って、エリザベス女王と何百人もの外交団との面会を延期した。
文/JUNKO