彼女の素顔は?韓国ドラマ「未成年裁判」で“残忍な少年犯”を演じた、27歳の女優イ・ヨンが話題
2月25日から配信中のNetflixシリーズの韓国ドラマ「未成年裁判」が好評を博している。Netflixのテレビ番組部門の世界ランキングでTOP10入りしたのちに口コミで評判が広がり、現在Netflix内の「今日の総合TOP10(日本)」でも、「金魚妻」「39歳」「今、私たちの学校は…」などを抑えて連日1位を記録中。本作では、地方裁判所の判事シム・ウンソク(キム・ヘス)が、罪を犯した少年たちと向き合う物語を描いている。
なかでも、1話・2話に登場する残忍な中学生の犯罪者ペク・ソンウ役に注目が集まっている。小学生を惨たらしく殺害して逮捕され、当初は不敵に笑うペク・ソンウだったが、真実を明らかにしようとするシム・ウンソクと対峙するうち、感情を露わにして怒りと焦りに満ちた表情を浮かべる。こうした不安定な心理の表現が、ストーリーをサスペンスフルに盛り上げている。
彼はまだ声変わりしていない、あどけない短髪の少年にしか見えないが、実は27歳の女優が演じている。これまで多くの独立映画や短編映画で存在感を示してきた演技派の新鋭イ・ヨンだ。第26回釜山国際映画祭「韓国映画の今日-ビジョンー」セクション部門に選ばれた映画『絶海の孤島』(21)では極限までキャラクターを追求し、髪を剃るほどの演技魂を見せつけたことで、映画界の新たな期待の星となった。
Netflixシリーズ「D.P. -脱走兵追跡官-」の二等兵アン・ジュノ(チョン・ヘイン)の妹アン・スジン役では、前髪にヘアロールをつけた姿も印象を残した。また、ロックバンド「紫雨林(ジャウリム)」の新曲「STAY WITH ME」のミュージックビデオの中でヒロインとして登場するなど、多彩な活躍を見せている。
大胆な挑戦で演技の幅を広げつつあるイ・ヨンは、「未成年裁判」でキム・ヘス、キム・ムヨル、イ・ソンミン、イ・ジョンウンといったベテラン俳優陣の間でも完璧に役をこなし、改めて自身の価値を証明した。世界中にその名が知れ渡った今後、役者イ・ヨンがどんな作品とキャラクターで成長していくのかが見逃せない。
文/荒井 南