アカデミー賞授賞式直前!『ナイトメア・アリー』『ベルファスト』ら公開を控える有力作をおさらい
『ドライブ・マイ・カー』(公開中)が日本映画として初めて作品賞にノミネートされたことで、例年以上に大きな注目が寄せられている第94回アカデミー賞。授賞式前に可能な限りノミネート作品をチェックし、現地のファンと同じモチベーションで授賞式に臨みたいと思っている映画ファンも少なくないだろう。そんな2022年のオスカーレースでは、作品賞にノミネートされた10作品のうち2作品が、授賞式が開催される直前の週末に日本公開を迎える。本稿では、そんな授賞式までにチェックしたい2作品のポイントをおさらいしていこう。
まずは第90回アカデミー賞で作品賞や監督賞など4部門に輝いた『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)の鬼才ギレルモ・デル・トロ監督の最新作『ナイトメア・アリー』(3月25日公開)。過去に『悪魔の往く町』(47)のタイトルで映画化もされたノワール小説を再映画化した本作は、ショービジネスの世界で成功した青年がとある精神科医との出会いによって人生を狂わされていく様を描くサスペンス・スリラーだ。
野心的な主人公のスタン役を演じるブラッドリー・クーパーを筆頭に、ケイト・ブランシェットやトニ・コレット、ウィレム・デフォー、ルーニー・マーラといった豪華俳優陣の見事なアンサンブル。そしてデル・トロ監督らしい色彩美豊かな映像と独特な世界観に目を奪われること間違いなし。アカデミー賞では作品賞のほか撮影賞と美術賞、衣装デザイン賞にもノミネートされており、前哨戦のアメリカ美術監督組合賞ではピリオド部門を受賞。本番での受賞も大いに期待できるところだ。
そしてもう一本は、『TENET テネット』(20)や『ナイル殺人事件』(公開中)の名優ケネス・ブラナーがメガホンをとり、自身の少年時代の体験を投影した『ベルファスト』(3月25日公開)。1969年の北アイルランドのベルファストという町を舞台に、宗教対立が激化するなかでひたむきに生きる少年とその家族の物語が描かれていく本作は、作品賞と監督賞をはじめ7部門でノミネートされている。白黒の画面で描かれる郷愁感たっぷりの映像美を是非とも劇場で堪能してほしい。
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文/久保田 和馬