フー・ファイターズ、テイラー・ホーキンスの急逝を受けグラミー賞授賞式もキャンセル
現地時間3月25日、グラミー賞受賞歴を誇る米人気ハードロックバンドであるフー・ファイターズのドラマー、テイラー・ホーキンスが50歳という若さで急死。3月29日には、予定していた今後のすべてのワールドツアーをキャンセルすることを明らかにしていた。こちらに加え、現地時間4月3日にラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われる、第64回グラミー賞授賞式のパフォーマンスもキャンセルすることがわかった。
広報が「Billboard」 に明らかにしたもので、フー・ファイターズは同授賞式で予定されていたパフォーマンスを行わないことを確認しているという。これについて、授賞式をオンエアする「CBS」のジャック・サスマンは「我々は同授賞式で、ホーキンスを追悼する予定です。関わった人のすべてを含めて、どのように敬意を表するのが正しいのか、忍耐強く最後までじっくり計画していきたいと思っています」と「Variety」に語っている。
ホーキンスは現地時間3月25日、南米ツアー中のコロンビア、ボゴタのホテルで発見され死亡が確認された。コロンビアの捜査当局によれば、発見時のホーキンスの心臓は通常の2倍に膨れ上がっていたこと、また遺体から採取した尿を使った毒物検査から、睡眠薬を含む10種類の薬物が検出されたことも明らかになっており、今後さらなる調査が進められることになる。
メンバーは南米での残りの公演を終えたあと、4月終わりから10月初めにかけて北米、オーストラリア、ニュージーランドでのツアーを予定していたが、すべてをキャンセルし、すでにアメリカに帰国している。
当初グラミー賞は1月31日に行われる予定だったが、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染急拡大を受け、4月3日に延期となった。フー・ファイターズがグラミー賞の授賞式でパフォーマンスを行うことを明らかにしたのは、ホーキンスの死の1日前。ファンらは突然の訃報を受け止められないようだ。
ホーキンスの死を受け、ポール・マッカートニー、アリス・クーパー、クリス・マーティンら多数の関係者が追悼の意を寄せている。
文/JUNKO