花江夏樹、「オッドタクシー」小戸川役で新境地!「自分のなかの扉が一つ開いた」

イベント

花江夏樹、「オッドタクシー」小戸川役で新境地!「自分のなかの扉が一つ開いた」

本格的なミステリーとして話題を呼んだテレビアニメを再構築した劇場版『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』の公開記念舞台挨拶が4月2日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、花江夏樹、飯田里穂、古川慎、木下麦監督が登壇。偏屈で無口な変わり者の小戸川役を演じた花江が、「また自分のなかの扉が一つ開いたような気がする作品」と小戸川は新境地を切り開いた役柄だと明かした。

【写真を見る】小戸川もステージに登場!『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』公開記念舞台挨拶の様子
【写真を見る】小戸川もステージに登場!『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』公開記念舞台挨拶の様子

個人タクシーの運転手として街を流しながら平凡な日々を過ごしている小戸川が、“練馬区女子高生失踪事件”に巻き込まれてしまう姿を描く本作。劇場版ではテレビシリーズのエピソードを別の角度から捉え直し、新たな作品として構築。テレビアニメのラストシーンの“その後”も描かれている。

小戸川役で新境地を切り開いた花江夏樹
小戸川役で新境地を切り開いた花江夏樹

上映後の舞台挨拶となったこの日。鳴り止まない拍手が響く会場を見渡して、登壇者もそれぞれ感無量の面持ちを見せた。見事に伏線を回収し、テレビアニメとして一度きれいに終わっていることもあり、映画化されると聞いた時は花江も古川もおどろいたという。花江は「最初は(映画化は)嘘かと思いました」と笑顔を見せ、「昨日までビクビクしていたんです。ちゃんと公開されてうれしいです」と喜びを語っていた。

「山本、いまいい感じなんです」と自身が演じる山本役のセリフをお見舞いして会場を盛り上げた古川は、「テレビアニメの本編の内容を再構成して、新しい視点からいろいろなものが見えるようになっていた。新しい試みで感動しました」と完成作の出来栄えに惚れ惚れ。白川役の飯田は「また白川を映画として演じられることが、とてもうれしかった」と目尻を下げ、「近所のスーパーに、キャラクターグッズを付けている人がいたんです!大門兄弟の兄のキーホルダーをリュックサックに付けていらっしゃった。声をかけようかと思ったけれど、ぐっと気持ちをしまい込んだ」と反響の大きさを肌で感じたという。木下監督は「オリジナルのアニメで、自分としても初めての監督だった。未知数だったんですが、今日こういう場所に立てていることが夢のよう。すごくうれしいです」と感激していた。


ミキからビデオメッセージが到着
ミキからビデオメッセージが到着

大門兄弟を演じているお笑いコンビのミキからビデオメッセージが到着するひと幕も。2人とも「続いてくれ!頼む!」と続編を期待し、「実写化されたらどうする?」と妄想を繰り広げた。亜生が「実写になるんやったら、たぶん俺ら外れるで」とキャスティングされないだろうとツッコんだが、昴生は「見た目的に小戸川やから」とビジュアル的にイケると判断。花江は「演技指導しますよ。言われてみれば、ぴったりな気がします」と太鼓判を押す。司会を務めた天津・向は「あんな声でやってほしくない」と声を大にし、周囲を笑わせていた。

今後の展開について、木下監督が「新しい形で楽しめる仕掛けを考えているようです。お楽しみにしていただけたら」と匂わす場面もあり、「配信やYouTube、漫画もまだ続いています。オッドタクシーワールドを楽しんでいただけたら」と呼びかけ、会場から大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田おり枝

関連作品