志尊淳は“備蓄王子”「飲み水500リットル備蓄」広瀬アリスは緊張で汗かきすぎ、途中退席!
アニメ「進撃の巨人」の荒木哲郎が監督を務め、WIT STUDIOが制作を手掛ける劇場アニメ『バブル』(5月13日公開)の完成披露イベントが4月7日に丸の内ピカデリーで開催され、志尊淳、広瀬アリス、梶裕貴、畠中祐、千本木彩花、荒木監督が登壇。ヒロインのウタ役に抜てきされたりりあ。もリモート登壇し、本作のエンディング主題歌楽曲「じゃあね、またね。」を弾き語りで生披露した。
世界に降り注いだ“バブル”で重力が壊れた東京を舞台に、未知の生態“バブル”と遭遇した少年・ヒビキ(志尊)と、少年に恋し、彼の世界を愛すると心に決めた少女・ウタ(りりあ。)が繰り広げるドラマをハイスピードなアクションと共に描く本作。志尊は「ものすごくダイナミックで、なんといってもカメラワークがすごい。背景が変わっていくさまは、どうやって作っているんだろうと思うくらい。アクションシーンのなかに感情も見える」と惚れ惚れ。「心から携われて最高だなと思えた作品」と感無量の面持ちを見せた。
バブルを調査する科学者、マコト役を演じた広瀬も「アトラクションに乗っているかのようで、気持ちが高揚している状況に陥りました。観ている間、ワクワクが止まらなかったです」と興奮を語ったが、次第にトークがしどろもどろになる場面も。「すみません!ちょっと今日、このメンバーがすばらしすぎて、緊張して喉が締まりすぎている。ごめんなさい!冷や汗が止まらない」とアニメ好きを公言している広瀬だけに、豪華声優陣や荒木監督との登壇にソワソワと落ち着かない様子で、“電気ニンジャ”リーダー役を演じた畠中から「汗をかかれていますね」と言われると、大照れになった広瀬。これにはカイ役の梶が「余計なこと言うなよ!」とツッコんで周囲も大爆笑。しまいに広瀬は「すいません、汗を拭きに行っていいですか!写真、撮らないで〜」と途中退出してしまい、会場を驚かせた。汗を拭き、ステージに再登場した広瀬は「ごめんなさい!」と恐縮しきりだった。
またこの日は、本作が人魚姫をモチーフにしていることから「私は○○王子、○○姫である」と思うことをフリップに書いて発表することになった。志尊は「備蓄王子」とのフリップを掲げ、「災害のための備蓄が、自分でも尋常じゃないなって思っています」と告白。「飲み水が500リットルくらいあって、簡易トイレが200個くらいあって、最強の懐中電灯が10個、モバイルバッテリーも20個。バッグも4つにわけています」と大量の備蓄品を明かした。梶が「志尊くんの家が避難所なわけじゃないよね?」と笑うと、志尊は「ウエルカムです!」と大きな笑顔を見せていた。
愛犬をはじめ、家族が大好きだという広瀬は「家族依存姫。ワンちゃんがいないと生きていけない」、千本木は「妄想姫。一人でしゃべったりしてしまう」、畠中は「コンタクトよく取れる王子。緊張で、いまも取れそうです」と次々と素顔を披露。梶は「人見知り王子」だそうで、「初めてお会いする方もいらっしゃるとめちゃくちゃ緊張する。でも志尊くんはイメージどおり柔らかくて、優しくて。お芝居の話になると熱くて、話しやすい。この人見知り王子の私が、すごく安心して話せる」と打ち明けた。「仲よくしてください」と続けると、志尊も「もちろんです!」とすっかり意気投合していた。
「作画大変王子」だと話した荒木監督は、「自分がやる作品って、あらかた作画が大変。皆さんすごく積極的にやってくれました。どうもありがとう」とスタッフに感謝。「いままで自分のなかになかった扉がいくつも開きました。『こんな気持ちになるアクションシーンってある?』みたいな、そういうものを自分が生みだせたことがうれしい。『そういうことをやるために、俺はこの仕事を始めたんだな』と思った。すごく手応えがあります」と充実感をみなぎらせていた。
取材・文/成田おり枝