原作ゆかりの地・石巻へ凱旋も決定!明石家さんま初プロデュース作『漁港の肉子ちゃん』に込められた想い
第45回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞をはじめ、国内外の映画賞を多数受賞した『漁港の肉子ちゃん』(21)。4月15日(金)から4月21日(木)には東京と大阪でアンコール上映が行われ、4月16日(土)には宮城県石巻市で企画・プロデュースの明石家さんまと渡辺歩監督のトークイベント付き上映会が開催されることも決定している。本稿では公開から10か月を経てなお、感動の声が広がり続ける本作に込められた、制作陣の“想い”を振り返る。
直木賞作家・西加奈子の同名小説に明石家さんまが惚れ込み、アニメーション映画化が実現した本作。食いしん坊で能天気で、情に厚くて惚れっぽい、すぐ男に騙される肉子ちゃんと、その娘でクールでしっかり者のキクコ。肉子ちゃんの恋が終わるたびに各地を放浪してきた2人は、ある漁港で焼肉店を営むサッサンと出会い、彼が所有する船で暮らすことに。肉子ちゃんを少し恥ずかしく思っていたキクコは、様々なことを経験しながら成長。いずれこの漁港の町を出て行くことになるのかと不安が過ぎるなか、母娘の大きな秘密が明らかになる。
このたび上映会が行われる石巻市は、原作小説の誕生のきっかけとなった場所の一つ。原作者の西が、石巻市出身の担当編集と共に石巻市と女川町を訪れた際に見つけた、1軒の焼肉屋がヒントとなって構想がふくらみ、この「漁港の肉子ちゃん」が執筆されたのだ。
そんな原作ゆかりの場所でありながら、昨年夏の公開時には石巻市内の劇場で上映の機会がなく、このたび念願の凱旋上映を迎えることとなる。渡辺監督は「小説が書かれるきっかけになった町、山、港。物語の誕生の地で上映会!夢のようです。劇中の漁港のモデルは全国の津々浦々の場所が織り混ざっていますが、映画の“ふるさと”は物語が生まれたところただ一つ。そのふるさとの皆さんに『おかえり』と言ってもらえるように心を込めて映画を撮りました」とコメントし、凱旋の喜びを語っている。
原作を読んで心惹かれ、自ら「映像として残したい」と企画・プロデュースを務めたさんまは、シナリオ作りからアフレコ現場にいたるまでつきっきりとなって本作の映像化へと奔走。「作り手がおもしろいと思うことが大切」という信念のもと、彼の芸風と同じように人を笑顔にすることだけを考えて走り続け、映画が完成した際には「100点をいただいてもいいんじゃないかと思う作品になった」と作品の完成度に自信をのぞかせていた。それだけ心血を注いだ初プロデュース作だけに、この物語が生まれた場所への想いもひとしおだろう。
4月16日(土)の上映会は、石巻市の新たな文化拠点となる複合文化施設「マルホンまきあーとテラス」の開館記念事業の一環として、原作小説の担当編集であった日野淳が代表を務める株式会社口笛書店(宮城県石巻市)が主催し、石巻市、石巻市教育委員会の共催のもと執り行われるとのことで、本上映会は石巻市に暮らす人々にとっても大きな意義を持つものとなりそうだ。
トークイベントでさんまと渡辺監督からどんな話が聞けるのか、またさんまは決められた時間内にトークが無事終えられるのか…。休日日中の開催ということで、宮城県在住の方のみならず、県外の方も石巻観光を兼ねて是非とも、“お笑い怪獣”の生トークへ足を運んでみてほしい。チケットは「IRORI石巻」での対面販売のほか、全国のファミリーマート店内設置の「ファミポート」トップ画面の「FANYチケット」ボタンより購入可能となっている。
上映会やアンコール上映に行けず、また劇場公開時に観逃してしまったという人もご安心を。本作のBlu-ray&DVDは4月27日(水)に発売される。初回限定生産となるBlu-ray豪華版には、制作の舞台裏を収めたメイキング映像や舞台挨拶の模様など、貴重な特典映像の数々がふんだんに収録。また、泣く泣くカットされた映画未映像化シーンの絵コンテ入り特製ブックレット(32P)も封入される。
笑いを届けるスペシャリストであるさんまが、初めて映画というかたちで日本中に笑顔を届けた本作。この機会に思う存分堪能してみてはいかがだろうか。
文/久保田 和馬
全国のファミリーマート店内設置の「ファミポート」よりチケットがご購入いただけます(事前予約なく、その場で探して購入も可能)。トップ画面の「FANYチケット」ボタンより操作してください。
※チケット代金のほかに発券手数料がかかります。
ファミポート:https://www.family.co.jp/services/ticket/ticket_yoshimoto.html
対面販売は、IRORI石巻(宮城県石巻市中央二丁目10-2新田屋ビル一階)にて実施中。
誰もが共感せずにはいられない魅力とは?『漁港の肉子ちゃん』特集【PR】