正統派は時代遅れ!ヒーローなのにならず者な“ヤツら”が人気のワケは?
宇宙のならず者たちが銀河の危機に立ち向かう『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(5月12日公開)。前作の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(14)に続き、これまでのヒーローとは違う異色のキャラクターたちに人気が集中している。破天荒な彼らがなぜ支持されるのか、その理由を監督ジェームズ・ガンと主演のクリス・プラットが明かした。
お調子者でテキトーな性格のピーター・クイルをはじめ、凶暴で毒舌なアライグマのロケットや超小さい“木”ベビー・グルートなど、チーム“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”のメンバーは超個性的。しかも、彼らが戦う目的は正義ではなくお金だったりする。
そんなアウトローな彼らがなぜウケているのか。ガン監督は「完全無欠のヒーローを描いた作品がありすぎるんだ。そういったものに少し飽きてきている気がする。だから人々は心のどこかでヒーローらしくない“彼ら”を求めているのだと思う。はみ出し者の集団が、チームとしてどうにかうまくやっていこうと奮闘するテーマは、世界中の誰しもが共感できるんだよ」と、分析している。
また、ピーターに扮したクリスも「彼らの一番の魅力は、スーパーヒーローや神ではないという点。その代わり、それぞれの得意分野や、アンチ・ヒーローらしいずる賢さ、そしてチームワークで乗り切るんだ」と、異例なヒーローに惚れこんでいる様子だ。
事実、今、監督やクリスの発言を裏付けるかのように、ヒーローらしくないヒーローが世界で大人気!『デッドプール』(16)の下ネタが大好きなデッドプールや、『スーサイド・スクワッド』(16)の悪役=ヴィランたちなど、型破りなヒーローが続々と登場している。
まさしく、時代が求めているヒーロー像と言っても過言ではない、“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”のメンバーたち。少し頼りないけれど、落ちこぼれでクセ者のヒーローたちに不思議と親近感が沸くはず。バラバラながらも力を合わせていく、彼らの戦いにワクワクしてほしい!【Movie Walker】