『グッバイ、ドン・グリーズ!』アヌシー国際アニメーション映画祭の長編部門コンペティションに選出!
国内外で大絶賛を浴びた「宇宙よりも遠い場所」のチームが再結集したオリジナル劇場アニメーション『グッバイ、ドン・グリーズ!』(22)。このたび本作が、世界最大規模で行われるフランスのアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭2022」の長編部門コンペティションに選出された。
少年たちの奇跡のような出逢いと、ひと夏の冒険を描いた本作。周囲とうまく馴染むことができずにいたロウマは、同じように浮いた存在だったトトと“ドン・グリーズ”というチームを結成。しかし高校進学と同時にトトは東京に行ってしまう。高校1年生の夏休み、ロウマは帰省したトトと、ある事情から田舎町にやって来て“ドン・グリーズ”に加わったドロップと3人である計画を実行。ところが山火事の犯人に仕立て上げられてしまい、無実の証拠を求めて空の彼方へ消えて行ったドローンを探しに行くこととなる。
アヌシー国際アニメーション映画祭は、1960年にカンヌ国際映画祭のアニメーション部門が独立してスタートした、国際アニメーションフィルム協会公認のアニメーション映画祭。日本映画ではこれまで、宮崎駿監督の『紅の豚』(93)、高畑勲監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』(95)、湯浅政明監督の『夜明け告げるルーのうた』(17)が長編部門のグランプリを獲得。また昨年は『ジョゼと虎と魚たち』(20)が映画祭のオープニング作品として上映されている。
今回の選出を受けて、いしづかあつこ監督は「世界に飛び出す少年たちの物語が、現実に国境を越えて旅立つ様にとても感動しています。こうして歴史あるアヌシーの地に旅立つことができたのは、ひとえに作品を共に生み出しそして支えてくださった皆様のお力だと本心から思います。国境を越え、世界のどこかでまた、映画を通じて誰かと想いを分かち合うことができたらと願っております」とコメント。
今後世界各国での公開も控えている本作が、歴史ある映画祭でどのような評価を受けるのか。続報から目が離せない!
文/久保田 和馬