登場人物&キャストが育む家族のような絆…是枝裕和監督『ベイビー・ブローカー』メイキングカット到着
是枝裕和監督の最新作にして自身初の韓国映画『ベイビー・ブローカー』(6月24日公開)。『パラサイト 半地下の家族』(20)のソン・ガンホが主演する同作より、ポスタービジュアルとメイキングカットが到着した。
本作は“赤ちゃんポスト”をめぐる感動と衝撃のヒューマンドラマ。“赤ちゃんポスト”に赤ん坊を預けようとした母親、ベイビー・ブローカーの男たち、そして彼らを現行犯逮捕しようと静かに追いかける刑事が絡み合いながら繰り広げる一風変わった旅路を描く。ベイビー・ブローカーの一人であるサンヒョンをガンホ、その相棒ドンスをカン・ドンウォン、赤ん坊の母親ソヨンをイ・ジウン(IU)が演じるほか、刑事のスジンをペ・ドゥナ、後輩のイ刑事をイ・ジュヨンが扮する。
今回解禁されたポスタービジュアルは、サンヒョン、ドンス、ソヨン、スジン、イら登場人物5人が一堂に会したもの。あわせて到着したメイキングカット7枚では、“赤ちゃんポスト”をきっかけに出会った5人が旅を重ねていくなかで、それぞれに思惑を抱えながらも、どこか“家族”のような関係性を紡いでいく姿が切り取られた。登場人物のみならず、キャスト陣もシーンを重ねていくなかで距離を縮めていく様子が見てとれる。
是枝監督は「脚本を書きながら、韓国で様々な取材を行い、ベイビー・ボックス出身の子どもたちの声にも触れました。“自分は生まれてきてよかったのか”と葛藤する彼らの切実さと向き合った時、その問いに答えられる作品にしなければいけないという思いが膨らんでいきました」と、固い決意で撮影に臨んだことを語っている。
5月26日(現地時間)には第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で世界初披露される本作。是枝監督の渾身の物語をカンヌがどう受け止めるか、期待して待ちたい。
文/足立美由紀