野村周平、改名宣言?主演作『ALIVEHOON』世界配給決定で「ポップな名前考えます」
ドリフトレースをテーマに描く映画『ALIVEHOON アライブフーン』(公開中)の公開記念舞台挨拶が11日、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて開催され、野村周平、吉川愛、青柳翔、福山翔大、監修の土屋圭市、下山天監督が登壇した。
福島での撮影を振り返り、野村は「いろんな人々の協力と助けがあって出来上がった作品。何本タイヤを消費したことか…」としみじみ。「皆さんの助けがないと、できなかった作品です」と深々と頭を下げ、感謝の気持ちを伝えた。監督、スタッフ、キャストみんなでチームとなって作り上げた作品が、公開を迎え羽ばたいていくことを「本当にうれしい!」と満面の笑みで語った。ロケ地となった福島について「めちゃめちゃいい街!」と強調した野村。撮影の思い出、福島の魅力を訊かれると「独り占めしたいので教えたくない」とニヤリ。「飯もうまいし、温泉もある。ドライブコースもあって、バイクでも車でも楽しめるし、湖もあるし…」と魅力をバンバン語ったところで「すごくいい場所ですが、独り占めしたいので、皆さんは行かないで!」と念押しし、笑いを誘った。
吉川はドリフトを体感できたことついて「助手席に乗った時、すごく感動しました」と大興奮。「私は運転しないのですが、こんな世界があることを体感できて本当に良かったです」と満足の表情を浮かべ、「ジェットコースターに乗るような感覚で、ワクワクしていました」と貴重な経験を満喫したことを明かした。トップレーサーの技術力に「軽くやっていてすごいと思いました」と振り返った青柳。ドライバー、メカニック、みんなが協力してドリフト界を盛り上げようとする様子が伝わり「有意義な時間でした」と微笑むと、下山監督は青柳の感想をヒントに劇中のセリフに反映させたことも明かしていた。
本物にこだわった本作は、CGは一切なし。映画の撮影というよりも毎日がレースに参戦するような感覚だったと振り返った下山監督の言葉に、野村が「芝居のシーンになって、”俺たち役者だったんだ”と思い出す感覚がありました」と語り、レースの撮影の中で映画を撮っているような気持ちにだったと撮影現場の様子を説明していた。福山は「贅沢な撮影」とコメント。「大河ドラマで4台のカメラに囲まれた経験はあったけれど、今回は20台くらいあって。そんな現場に入れることがないから、とても贅沢だと思いました」と微笑んだ。監修の土屋はイベント中に何度も「下山監督に嫌われている」と口にし、その理由は「とにかく本物にこだわったから」と解説。すると下山監督が「トップレーサーのレースシーンにまでダメ出しすることもありました」と苦笑いしながら、土屋のとてつもないこだわりを暴露。すると土屋は「僕らの世界にはコンプライアンスとかないから!」と熱弁。会場は大きな拍手と笑いに包まれた。
イベント終盤には下山監督から、夏にシンガポール、マレーシア、タイをはじめとするアジア10か国での配給の決定したことが発表され、さらに秋には北米、ヨーロッパ、中東各国での公開に向けて現在交渉中と言及する場面も。そして、アジア各国では本作が「夏のイチオシ映画」として公開されることも明かした。この発表を受け野村は「僕が映像で海外へ飛んでいく。海外での可能性が広がります」、「配信やDVDなどのパッケージではなく映画館で全世界に発信できるのはうれしい!」と喜びを爆発させた。海外進出に向けては、「世界用の名前、”世界の野村”のポップな名前を考えたいと思います」と意気込みを見せていた。
青柳も「マイルは十分にあるので、ホテル代を出していただければ、どこにでも飛んで行きます。やっぱり絶対王者の存在は大事でしょ?」と自身が演じたキャラクターのように、絶対王者として世界で映画を広めると誓った。また、イベント途中から強い照明に汗が止まらなくなった福山が、汗を拭う手を止め「(海外配給決定のニュースに)驚きすぎて、汗が一気にひきました」とスッキリとした表情で語ると、観客とステージ上の登壇者は大爆笑。終始、笑いに包まれた温かいイベントとなった。
取材・文/タナカシノブ