山田涼介、内野聖陽へ「父として慕わせてください」と想いを綴った手紙をプレゼント!
『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』(公開中)に続く完結編二部作の後編『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』(6月24日公開)の完成披露先行上映が13日、新宿ピカデリーにて開催され、上映後の舞台挨拶に山田涼介、寺田心、内野聖陽が登壇した。
主人公エドワード・エルリック役の山田自身も、原作の大ファン。「実写化をするときに、一番気にするのは原作ファンが受け入れてくれるかどうか」と説明。「再現度が高い」「早く続きが観たい!」「最後まで見届けたい」「原作ファンとしておすすめできます」など本作に寄せられた感想が紹介されると、「原作ファンの声は本当にうれしいです」と満面の笑みを浮かべた。
人造人間(ホムンクルス)のプライド役の寺田は、友達と公開中の前編を観に行ったことに触れ、「迫力があって本当にすごかったです。後編も友達と一緒に観に行きたいと思います!」と映画館で楽しむ予定であることを明かした。山田演じるエドの父であるヴァン・ホーエンハイムと寺田が演じたホムンクルスたちの生みの親である“お父様”の二役を演じた内野は「最後の巨悪との戦いが繰り広げられます。いよいよクライマックスで、見どころだらけの映画です」と胸を張った。
イベントでは、原作者の荒川弘からの手紙も到着。「ジェットコースターに乗っているみたいで、見どころだらけ」と大絶賛。途中から山田であることを忘れてしまうほど、エドそのものだったと感想を伝え、山田の一人三役、内野の一人二役のすばらしさに触れた。さらに、寺田については「クソガキっぷりがよかった」とし「悪い心くんもよかったです」とコメント。さらにラストのセリフがいつ飛び出すのか、ニヤニヤして観ていたことも明かしていた。
荒川の手紙に山田は「作品の生みの親である先生から、そういう言葉をいうただけるのはうれしい」と微笑み、「ハガレンをやらせていただいて、よかったです」としみじみ語った。さらに、撮影現場では内野と楽屋が隣であったそうで、「いろいろな声が聞こえてきました。一人二役…以上、やっていて」と内野が声だけを演じているキャラクターがいることにも触れ、練習する声が聞こえるたびに、「負けてられないな」と刺激を受けていたことを明かした。キャストの鍛えた肉体も本作の見どころの一つ。「運動部の部室みたいになっていた」と内野が現場の様子に触れると、寺田は「プロテインがずらりと並んで、まるでジムのようでした」と説明。さらに懸垂にトライしたものの「まだ力が足りませんでした」と残念そうに語っていた。
山田について寺田は「顔が近づくと“おー”ってなります。やっぱりすごくかっこよくて、ちょっと照れちゃいます」ともじもじ。内野は「ハガレンの世界観を愛していて、作品をよくしたいという覚悟と信念を感じました」と、口には出さないが背中から伝わるものがあったと振り返った。さらに「漫画のエドはちょっとはっちゃけた感じがあるけれど、山田くんが演じるとどこか色気を感じます」と話し、「素敵だなと思う瞬間が何度もありました」と微笑むと、「非常に恥ずかしいです」と山田が照れまくる場面もあった。
イベントでは、6月19日の父の日を前に、山田、寺田からお父様の内野へ父の日のプレゼントも贈られた。長めの手紙を書いてきたという山田は「撮影ではたくさん救っていただきました。素敵なクソ親父でした。芸能界の尊敬する父としてこれからも慕わせてください」と愛情あふれる感謝の言葉を綴っていた。これに対し内野は「現場でいろいろなことを教えてもらい、とても安心できました。みんなを引っ張るすばらしいエドでした」と絶賛し、終始、和やかであたたかなムードに包まれながらのイベントを締めくくった。
取材・文/タナカシノブ