田中圭、“愛されキャラ”の吹替えに「あれくらいキュートさを持ちたい」
サンドラ・ブロック&チャニング・テイタムがW主演を務めるアドベンチャー大作『ザ・ロストシティ』(6月24日公開)の日本語吹替版完成披露試写イベントが6月14日に都内で開催され、日本語吹替を担当した田中圭が登壇。吹替えたチャニング・テイタム演じるアラン役について「テンパった時にあれくらいのキュートさを持っていたい」と自身への影響も明かした。
主演のサンドラ・ブロックがプロデューサーも務める本作。新作のロマンティックアドベンチャー小説を完成させ宣伝ツアーに駆り出されるも、南の島で謎の億万長者(ダニエル・ラドクリフ)に誘拐されてしまったロレッタ(サンドラ・ブロック)。そこへ彼女の作品の主人公を演じるセクシーカバーモデルのアラン(チャニング・テイタム)が駆けつけることになる。ブラッド・ピットもカメオ出演するなど豪華俳優陣の集結でも話題を呼んでいる。
“愛されキャラ”のアランは田中にピッタリということで、白羽の矢が立ったという今回。それを聞くと田中も「そう言っていただけるとうれしいなと思います」とニッコリ。吹替えは今回が2回目だといい、「感情を自分で作るわけではないので不思議な感じ。相手のことを考えながらやるんですけど、そんな考えてもしょうがないというか、できあがったものをなるべく忠実に。普段は自分で練っていかなければいけないんですけど、そういう作業はないので新鮮ではありましたし、難しかったです」とアフレコを振り返った。
ウザいモデルながら、どこか憎めない愛すべきキャラクターのアラン。そのキャラクター性について田中は「テンパった時にあれくらいのキュートさを持っていたいなと。ヒルが背中についちゃうシーンとか、あんな大男でイケメンなのに焦っている可愛さみたいな…。僕だったら『ギャーっ!』ってなっちゃう(笑)。スマートさ、キュートさが残っていないとな、とアフレコをしていて感じました」と影響を受けた部分もあった様子。そんな困った時に人に助けてもらえるアランに対して、田中も「僕も一人じゃ何もできないので、だいたい助けてもらっています」と語る一幕も。
また主演でプロデューサーを務めたサンドラ・ブロックの「女性を元気にしたい」という想いも込められている本作だが、女性におすすめの部分を聞かれると「主人公の女性がとても魅力的で、サンドラのセクシーさや聡明さ、ピンチに陥る感じなどてんこ盛り。それでいてくだらないシーンのメリハリ、映画としてフラットに楽しめる作品ですけど、女性にって限定されると、やっぱりイケメンがいっぱい出てくるってなっちゃいますね(笑)」と笑顔を見せた。
さらに本作のテーマとなっている「謎解き」にかけて、田中が自身のアフレコシーンの続きのセリフをあてるコーナーに挑戦。「さすがに自分がやっているので大丈夫だと思います!」と意気揚々と自信を見せた田中だったが、見事に間違え「(答えたセリフは)だいたい一緒(笑)」というコメントに会場のお客さんからも笑い声が。
イベントの最後には、「壮大で規模感が大きく、冒険にワクワクするような童心に戻れる要素がいっぱい入っている作品。カッコよさもありつつ、日本だと怒られるんじゃないかっていうくらいスケールの大きいボケも入っていますし、あっという間に終わってしまいます。ぜひ楽しんでください!」と本作の魅力を伝えた。
取材・文/富塚沙羅