おすぎ「『THIS IS IT』を観た人なら、あの快感わかるはず!」

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おすぎ「『THIS IS IT』を観た人なら、あの快感わかるはず!」

映画黄金時代を中心にした名作・傑作が1年間休まず上映される「午前十時の映画祭」の作品ラインナップが、11月30日に有楽町朝日ホールで発表され、選定委員である映画評論家の品田雄吉氏、おすぎ氏、映画パーソナリティの襟川クロ氏らが登壇した。

本企画は、映画離れに歯止めをかけるべく、映画ファン育成、特に若い層の取り込むことが狙いだ。しかし、若い層が映画を観る割合は、この10年間で1割ほど減少しているという。「DVDで観ればいいじゃん」という層がいることについてどのように感じているのか、登壇者に聞いてみた。

映画評論家のおすぎは、「かなりお客さんを集めた『THIS IS IT』を観た人ならわかると思うんだけど、やっぱり大きい画面と素晴らしい音でマイケルを見られたっていうことがとってもヒットした要因だと思うのね。映画館に行って観たらとってもよかったって。そういう体験を発信したほうがよいのかもしれないよね。『ベン・ハー』も大きい画面でいい音で見たら、チャリオットのシーンはやっぱり凄かったって。そういうことを率先して外に出していくことを(映画業界の我々も)考えましょうね」とコメント。

また、襟川は、「初めっからDVDしか観ないっていう人は、DVDなんですよ。何言ったって聞いてないし(会場苦笑)。でも、1回だけでも劇場体験を、無理矢理首根っこをつかまえてでも連れて行かないといけないですよね」と語気を強める。「“午前十時の映画祭”はチャンスなんですよ。おすぎさんが『(とにかく)いいから観ろ!』って言えば、観に行くじゃないですか(笑)」と言うと、すかさず、おすぎは「ちょっとそれ具体的よね(笑)」とツッコミ。

襟川は続けて、「でもね、1回、映画の味を体に染みこませると、クセになるのが映画の面白さ。もちろん家でリラックスしながら映画を観るDVDもいいですけど、みんなと同じ空間で『観て、この大きいスクリーンで!』って思う。逆に、(スクリーンで観ない人は)気の毒ね。かわいそうね」と熱弁。

東宝の高井英幸社長は、「映画は原体験、DVDはあくまでもその追体験でしかない。映画を(映画館で)観る快感をもっと体感してほしい」と主張した。

やっぱり映画を見に行けば、映画はもっと盛り上がる! 映画ファンなら友達を連れて、そうでない人ならまずは体験しに、映画館へ行ってみよう。【Movie Walker/堀田正幸】

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