サー・ガウェインの物語をA24が映画化!『グリーン・ナイト』公開決定&ビジュアル到着

映画ニュース

サー・ガウェインの物語をA24が映画化!『グリーン・ナイト』公開決定&ビジュアル到着

『ミッドサマー』(19)や『ライトハウス』(19)など今注目の高い制作スタジオ・A24による『グリーン・ナイト』が11月25日(金)より公開決定。あわせて同作の日本版ポスタービジュアルが解禁され、場面写真も公開された。

【写真を見る】さまざまな者たちがガウェインの旅路を導く
【写真を見る】さまざまな者たちがガウェインの旅路を導く[c]2021 Green Knight Productions LLC. All Rights Reserved

同作の原典は14世紀の作者不明の叙事詩を「指輪物語」の作家J・R・R・トールキンが現代英語に翻訳した「サー・ガウェインと緑の騎士」。広く読まれてきた叙事詩を、幻想的で奇妙な冒険の旅を通して自分の内面と向き合っていく若者の成長物語へと昇華して映画化している。

アーサー王の甥として恵まれた環境で怠惰な日々をおくる若者サー・ガウェインは、まだ正式な騎士ではなく人々に語れる英雄譚もない。クリスマスの日、彼は異様な風貌の緑の騎士から恐ろしい首切りゲームを提案される。その日から呪いと厳しい試練が始まるのだった。

人間の野望と挫折、愛と欲望の物語が展開する
人間の野望と挫折、愛と欲望の物語が展開する[c]2021 Green Knight Productions LLC. All Rights Reserved

主人公を演じるのは『スラムドッグ$ミリオネア』(04)のデヴ・パテル。『リリーのすべて』(15)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデルが一人二役の難役を演じ、他にジョエル・エドガートン、ショーン・ハリス、バリー・コーガンなど個性派俳優たちが共演する。監督、脚本は『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』(17)のデヴィッド・ロウリーが務める。

このたび到着した日本版ポスタービジュアルは、タイトルロールの“緑の騎士”が主人公を侵食しているような“光と闇”の二面性を表現。哲学者フリードリヒ・ニーチェの「善悪の彼岸」にある<怪物と戦う者は、みずからも怪物とならぬように心せよ>という言葉が作品の世界観を表したキャッチコピーとして添えられている。場面写真では、アーサー王の宮殿で儀式をするガウェインの姿と、ゲームから一年経ち彼がついに旅立つようすを捉えたカットとなっている。


これまでジャンル映画をアートの域まで高めてきたA24による初の本格ファンタジーとなる本作。どんな魅惑的な世界観を見せてくてれるのか、今から公開が楽しみだ。

文/入江奈々

作品情報へ