田中真弓、『ONE PIECE FILM RED』大ヒットで周囲から「おめでとう」の嵐!
公開26日間で興行収入120億円を突破したことが発表されたばかりの映画『ONE PIECE FILM RED』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が1日、丸の内 TOEIにて開催され、モンキー・D・ルフィ役の田中真弓、本作のヒロイン、ウタの声を担当した名塚佳織が谷口悟朗監督とともに登壇した。
本作の大ヒットを受け、田中は「会う人会う人に『おめでとう』と言われます」とコメント。これほど「おめでとう」と言われたのは還暦を迎えた時以来だと話し、「もう一度還暦が訪れた感じです。二度目の還暦を迎えちゃったのかな?私、120歳になりました!ありがとうございます!」と茶目っ気たっぷりに会場に集まったファンに向け感謝の気持ちを伝えた。名塚も「ほかの作品でスタジオに入るたびに『おめでとうございます』と言われます。業界でもいろいろな方が注目してくださり、お祝いしてくれるので、本当にうれしいです」と満面の笑みを浮かべた。谷口監督は「おめでとうございます」を素直に受け入れることの難しさに触れ、「スタッフのなかにはちょっと妬む人もいたりして…」と苦笑い。実は「おめでとう」よりも先に「なにをやったの?」とヒットの秘訣を訊かれる機会が多いと話すと、田中が「そういうときは『負け惜しみ〜!』と言えばいい!」とウタの名台詞を引用し、対処法をアドバイス。さらに、「この台詞、どんどん流行らせよう!」と提案する場面もあった。
この日の舞台挨拶は、公開20日間で興行収入100億円を突破したことを記念して開催されたもの。しかし、記録は驚くほどのスピードで塗り替えられ、前日31日付で120億円を突破したことも発表された。大ヒットにより特典がなくなる現象も多発している。田中は「友達から『特典がもらえなかった』と文句を言われました」と困り顔。4DX、IMAXでも鑑賞済みという名塚も「(特典が)もらえないこともありました」と明かしていた。
100億円突破記念で原作者の尾田栄一郎が描き下ろしたシャンクスのビジュアルパネルを前にトークを展開した3人は、この日のイベントで新たなパネルの除幕を行うことに。なかでも3人が盛り上がったのが9月17日より配布される第4弾入場者プレゼント「ONE PIECE」コミックス-巻四十億“RED”-アンコール」の表紙が描かれたパネル。公開後すぐに全国各地で配布終了が相次いだ第1弾「コミックス -巻四十億“RED”-」には、増刷を求めるファンも続出。今回、カバーがリニューアルされ、オリジナル戦闘服姿のルフィと本作のカギを握る人気キャラクター、シャンクスが描かれたデザインで再登場する。10月29日から配布される第7弾入場者プレゼントまでの発表を受け、名塚は「特典内容がわかると、映画を観に行く予定が立てやすいです」と満面の笑みを浮かべ、「第7弾の『劇場限定ワンピの実○○○○』」が気になるので、そこでまた観にいきたいと思います!」と意気込んだ。
谷口監督は本作の企画会議を振り返り、「『ONE PIECE』とはそもそもどういう話なのかを踏まえたいと話していました」と語り、そのためにもルフィとシャンクスの関係性をしっかりおさえたいという強い気持ちがあったことも明かしていた。
会場には10回以上鑑賞済みというリピーターもちらほら。谷口監督はリピーターに注目してほしいポイントをいくつか挙げた。その一つが「四大ヒロインの髪色」で、「ナミ、ロビン、ウタ、ブリュレには、ブレンド処理といって髪色にグラデーションをつけています」と説明した谷口監督は、「ウタの髪色に注目が集まりがちだけど、実は、ほか3人のヒロインにも施されているのでぜひ、注目してください」と呼びかけた。
取材・文/タナカシノブ