「007」シリーズ、次期ジェームズ・ボンド役は未定も2037年までは継続へ
ワーナーブラザースと人気シリーズ「007」の製作陣ら上層部が、少なくとも2037年まで同シリーズを製作することに合意したと、「The Mirror」が独占で伝えている。
シリーズ21作目『007 カジノ・ロワイヤル』(06)から25作目となる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(20)まで、38歳から5作品にわたって6代目ジェームズ・ボンド役を演じたダニエル・クレイグの後継者は決まっていない。しかし関係者によれば「ボンドは、75歳までは頑強な健康体でマティーニもタキシードも手放すつもりはない」そうで、同シリーズが最初に公開された1962年から75周年となる2037年まで、少なくともあと15年は、スクリーンでボンドを拝めることになる。
ダニエルは、かねてから25作目を最後にボンド役を引退することを明言していたことから、プロデューサーのバーバラ・ブロッコリとマイケル・G・ウィルソンは、以前から後継者探しを継続していた。映画界にも多様性が求められる時代背景もあり、バーバラもファンも黒人俳優のイドリス・エルバ(49)をボンド役に希望していたようだが、「The Sun」などによれば、決定まであまりに長いプロセスと時間が費やされ、エルバは既に同役のオファーを断ったようだ。
またプロダクション側は、少なくとも10年はボンド役を演じられる俳優を探しており、若々しいボンドを演じられる30代で、過去6人のボンド役の中で一番背が低かったクレイグと同じ5フィート10インチ(177.8cm)以上の身長が求められるとして、44歳で身長が基準に達していないトム・ハーディは、既に候補から外れた模様。
39歳で年齢もぎりぎりだが、スーパーマン役で知られるヘンリー・カヴィルや、19世紀初頭のロンドンを舞台にしたNetflixの時代劇ドラマ「ブリジャートン家」で大ブレイクしたレジ=ジーン・ペイジ(34)の名も挙がっているが、難航している様子。2024年公開も視野に、今後の動向が注目されている。
5代目のピアース・ブロスナンに続く6代目ボンド役探しの際も難航しており、悪役のイメージが強かったクレイグの名が候補に挙がった際には、往年のボンドファンらを中心に「あばた面の悪人顔はボンド役にはふさわしくない」という手厳しいバッシングや、クレイグおろしの署名活動も行われた。しかしいまやクレイグは、製作陣らとともに新たなボンド像を創り上げることに成功し、歴代で最も稼いだボンド俳優となった。
文/JUNKO