役所広司、吉沢亮初共演作『ファミリア』家族の絆を切り取る特報&ティザービジュアル解禁
役所広司と吉沢亮が初共演を果たす『ファミリア』(2023年1月6日公開)。本作より、特報とティザービジュアルが解禁となった。
本作は山里に暮らす陶器職人の父、誠治と海外で活躍する息子、学、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年マルコスの3人を中心に、国籍や育った環境や血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする姿を描いたヒューマンドラマ。主人公の誠治を、約10年ぶりの成島組への参加となる役所が演じ、赴任したアルジェリアで大切な女性と出会い、新しく家族をつくろうとする誠治の息子の学に吉沢が扮する。監督は『八日目の蟬』(11)、『ソロモンの偽証』(15)などの成島出が担当。
また、本作のキーとなる在日ブラジル人青年マルコスとマルコスの恋人エリカをそれぞれオーディションで選ばれたサガエルカスとワケドファジレが演じる。マルコスらを執拗に追いかける半グレのリーダー、榎本海斗役はギタリストとして世界的に活躍するMIYAVI。そして、地元のヤクザ、青木役として松重豊が、誠治が唯一心を許す友人の刑事、駒田隆役として佐藤浩市が共演。そのほか中原丈雄、室井滋らも参加している。
このたび公開された特報映像は、誠治たちが一人息子の学と難民出身のナディアとの結婚を祝福するシーンから始まる。ささやかながら幸せな時間を過ごす家族のもとに、ケガを負った在日ブラジル人青年マルコスが迷い込み、誠治たちに変化をもたらす。壮大な音楽とともに、理不尽な出来事に慟哭する誠治の姿や、彼を慕うマルコスやエリカの姿が次々と捉えられ、「父さん!話す言葉も育った環境も違うのにさ、俺たち家族になるんだよ」という学の言葉が印象を残す。
演技初挑戦の国際的キャストについて役所は「オーディションで出演が決まった演技経験のない若い俳優たちがとてもフレッシュで魅力的です」とコメント、吉沢は「国際色豊かなキャストの皆さんの、とてもフィクションとは思えない、生々しくもキラキラしたお芝居が本当に素晴らしいです」と絶賛する。併せて到着したティザービジュアルには「その願い、絶望より深く、憎しみより強靭」とコピーが添えられ、大切な人々とともに生きることを強く願う父、誠治の表情がとらえられている。
日本映画界を支える豪華実力派キャストと多国籍キャストが集結して贈る本作。国籍や文化、境遇の違いを超えて絆を結ぶ物語に期待が高まる。
文/入江奈々