ディズニー実写版『ピノキオ』をアニメーション版と徹底比較!ビジュアルはアニメそのまま、物語は現代風にアレンジ

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ディズニー実写版『ピノキオ』をアニメーション版と徹底比較!ビジュアルはアニメそのまま、物語は現代風にアレンジ

ディズニーを代表する珠玉の名曲「星に願いを」を生んだ名作アニメーションを、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのロバート・ゼメキス監督が実写映画化した『ピノキオ』が、いよいよ9月8日よりDisney+独占で配信スタート。本作とアニメーション版のビジュアルや物語の違いを比較しながら、ピノキオやジミニー・クリケットなど、実写となってよみがえったキャラクターたちを紹介していこう。

まずは“嘘をついたら鼻が伸びる”ことでも有名な主人公のピノキオ。ゼペットじいさんが作った木彫りの人形で、ある日妖精のブルー・フェアリー(シンシア・エリヴォ)から命を授けられる。「本物の人間の子どもになりたい」という願いを持ち学校に通うことになるピノキオは、純真無垢で善悪を知らないばかりに学校では子どもたちや先生から笑われ、詐欺師のキツネの正直ジョンやネコのギデオン、操り人形のショーを行なうストロンボリらに騙されるなど、あらゆる誘惑や試練に襲われることに。

“嘘をつくと鼻が伸びる”でおなじみ
“嘘をつくと鼻が伸びる”でおなじみ[c] 2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved

アニメ版のテーマやトーンは、実写版にも引き継がれている
アニメ版のテーマやトーンは、実写版にも引き継がれている『ピノキオ』ディズニープラスで配信中[c]2022 Disney. All Rights Reserved.

続いては、名優トム・ハンクスが演じるゼペットじいさん。実写版ではアニメ版にはなかった“息子を亡くしている”という設定が新たに加えられており、もう一度息子に会いたいと願いながら、命が宿ったピノキオに愛情を注いでいく。ゼペットの人物像を掘り下げるためにゼメキス監督と話し合ったというハンクスは「彼は人生で大切なものを失った経験がある人物で、過去に家族を失った経験がどれほど悲劇だったのかを描くことで、より現代的な物語になると思いました」と語っている。

ゼペットじいさんを演じるのは、名優トム・ハンクス
ゼペットじいさんを演じるのは、名優トム・ハンクス[c] 2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved

劇中で使われた名曲「星に願いを」は、その後ディズニーを象徴する一曲に
劇中で使われた名曲「星に願いを」は、その後ディズニーを象徴する一曲に『ピノキオ』ディズニープラスで配信中[c]2022 Disney. All Rights Reserved.

そしてピノキオに“善悪”を教え、正しい方向に導くのが緑色のコオロギのジミニー・クリケット。シルクハットに燕尾服姿のジミニーはいつもピノキオのそばにいて、助言をしてくれたりピンチを助けてくれたりする“良心”といえる役どころだ。また青くてキラキラ光るドレスに大きな羽が生えた姿のブルー・フェアリーは、ピノキオに命を授けるだけでなく、勇敢で正直で思いやりを持てば本当の人間の子になれると伝え、“嘘をつくと鼻が伸びる魔法”をかける。そして本作では、ブルー・フェアリーが魔法をかける際に「星に願いを」を歌う幻想的なシーンもあるので見逃せない。

ピノキオの“良心”となる緑色のコオロギのジミニー・クリケットもリアルな姿に!
ピノキオの“良心”となる緑色のコオロギのジミニー・クリケットもリアルな姿に![c] 2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved


ほかにもゼペットじいさんが飼っている金魚のクレオやネコのフィガロなど、様々なキャラクターが最新の特殊効果を駆使したリアルな姿で登場。メガホンをとったゼメキス監督は、「アニメ版で描かれたテーマやトーンはそのままに、ストーリーは現代風にアレンジした。でも現代の観客はより洗練され、作品について自分で考えることを望んでいると思います」と、アニメ版の魅力をしっかりと本作にも引き継いだことを明かしている。

まるでアニメーションの世界からそのまま飛びだしてきたようなキャラクターたちに注目しながら、夢と魔法が詰まったファンタジックな世界観を存分に堪能してほしい!

文/久保田 和馬

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